電池の危険性!火災発生を防ぐため処分時に注意する点とは
電子機器の利用に必要な電池は、私たちの生活の中で広く利用されています。そんな電池は消耗品であり、いつか処分する機会がやってきます。
しかし、電池は処分の際に十分注意しなければ火災の原因になる危険性があります。電池を安全に処分するには、どういった点に注意すべきなのでしょうか。
とても便利!広く使われる乾電池
単に電池といっても、たくさんの種類が存在します。大きく分類するなら、乾電池やボタン電池と呼ばれるリチウム電池のような1次電池と、リチウムイオン電池やニッケル水素電池のような充電して繰り返し使用することができる電池のような2次電池となります。
一昔前までは電池といえば1次電池の乾電池をイメージするのが一般的でしたが、現在は科学の進歩により、携帯電話などに使用されているリチウムイオン電池のようなUSB等の接続口に専用ケーブルで充電を行う充電式の蓄電池をイメージされるのではないでしょうか。
昔は新品の電子機器を購入した場合は乾電池が必要になることが多く、どの家庭でも電子機器によく使用されていた単3の乾電池、やや大きめな家電には単1や単2といった乾電池が使用されることが多かったため、ご家庭で比較的常備されていたのではないでしょうか。
便利な乾電池!処分の際は危険性が
2000年の電池生産金額が8,500億円弱をピークに、それ以降は8,000億円付近を推移しています。2003年以降、蓄電池の占める割合が徐々に増加し、2012年には90%を超え、2019年には92%を超え、乾電池の割合が8%を切りました。
蓄電池の生産金額の割合はとても増加しましたが、震災などの自然災害には、電気が使用できなくなってしまい充電が十分に行えないため、いざという時の備えには持ち運びがし易い、乾電池タイプの家電製品のメリットは非常に大きいと考えられます。特に災害時に必要となる懐中電灯やラジオといった家電製品には、乾電池が必需品となります。
しかし、そんな電池は処分の方法を誤ると、大変に危険な事態になってしまいます。電池の処分時に考えられる危険性とは、どのような点なのでしょうか。
乾電池が火災の原因に!安全に処分するには?
電池の処分の際に注意すべき危険性とは、ニュース等でご覧になったことがある方もいらっしゃるかと思いますが、使用済み電池が原因で火災につながってしまうことです。
過去の火災の例では、店頭で使用済み電池を回収していたホームセンターが、それが火元となり全焼してしまったことがあります。その他にはスクラップヤードと呼ばれる金属スクラップリサイクル事業者の倉庫から、不要な家電製品の中に含まれていた電池が原因で火災が起きたことも。
電子機器が動かなくなった使用済みの電池であっても、多少のエネルギーが残っている可能性があります。エネルギーが多少残った状態の電池が1つの電池回収ボックスに集められると、電池同士が重なり予想していないエネルギー量になり、発熱や破裂等の火災の原因が引き起こってしまうのです。
電池の処分方法は、家電量販店であれば専用の回収ボックスが設置されているケースで回収してもらうか、各自治体により処理分類が異なりますが不燃ごみとして回収してもらうことです。その際、電池による火災を防ぐために、電極の部分へ絶縁テープやセロテープなどを貼りましょう。これを行うだけで、電極同士の接触による過充電を防ぎ、発熱・破裂・発火の恐れを低減できます。
また、複数の電池をまとめて処分するのではなく、小まめに処分することでこれらのリスクを軽減させます。
電子機器の処分時には乾電池に注意
不用品が出た場合、電池を必要とする電子機器も数多く含まれていることがあります。機器の中の電池を取り除くことにより火災のリスクがなくなります。不用品の処分を検討している際は、電池が入っていないか確認してみましょう。
また、多くの不用品が出てしまってお困りの際は、ぜひ不用品回収サービス「もったいない運送」をご利用ください。もったいない運送は、売上の一部を途上国支援のために寄付するといった取り組みを行っています。途上国の現状やリサイクル・リユースに興味があれば、ぜひサービス内容だけでも確認してみてください。