社会問題
2021/4/14

発展途上国とはどこの国?定義や先進国の違いは何か

世界には発展途上国と言われる国々が存在します。発展途上国という言葉は、何となく意味は理解できますが、具体的にどこの国を指し、どのような定義があるのでしょうか。 発展途上国とされる国がどこに存在し、具体的な定義が何なのか、ということをご紹介します。また、先進国との違いなども確認してみましょう。

発展途上国ってどこ?意味や定義とは

発展途上国(developing country)とは、先進国に比べて経済発展や開発の水準が低く、経済成長の途上にある国を指します。開発途上国、もしくは単に途上国と言われることもあります。 後発開発途上国(Least developed country:略語はLDC)と言われる国は、特に開発が遅れている国を指す言葉で、さらに経済発展が進んでいないことから、貧しい環境であることがほとんどです。発展途上国は一般的に、OECD(経済開発協力機構)が作成する「援助受取国・地域リスト(DACリスト)」に記載された国が該当します。 OECDは経済的に進んだ国が発展途上国の国々を支援することが目的です。そして、その支援を受けるには定められた基準に該当する必要があります。 それでは、発展途上国となる基準や、先進国との境はどこになるのでしょうか。

発展途上国と先進国の違いはどこにある

先進国と発展途上国は、どのような境があるのか、それぞれの定義を確認してみましょう。

先進国

先進国とは、技術水準や生活水準が高く、高度な工業化を達成し、経済発展が進んだ国を指します。ただ、この先進国には明確な定義はなく、曖昧なところがあります。そのため、定義する国際機関によって異なるのです。 定義の1つとしては、OECDの加盟国を先進国としますが、トルコやメキシコなど国際的に先進国と認識されない国家も加盟している場合があります。ちなみに、日本の内閣府ではOECD加盟国を先進国とし、ただし一人当たりGDP(2010年。市場レートベース)が1万米ドル以下の国(チリ、トルコ、メキシコ)を除く、としています。

発展途上国

発展途上国とは、OECDが3年毎に発表する「援助受取国・地域リスト(DACリスト)」に載っている国とされ、該当となった場合に先進国から政府開発援助を受けられます。その基準は2つあり、どちらも当てはまっている必要があります。 1つは、世界銀行によって「高所得国」以外に分類される国々(2016年時点の一人当たり国民所得(GNI)が12,235米ドル以下の国々)であること。もう1つは、国連によって「後発開発途上国」に分類される国々(一人当たり国民所得(GNI)、人的資源指数(HAI)、経済脆弱性指数(EVI)によって判断される)であることです。 この基準だと、世界196の国のうち、約70%以上が途上国となります。

後発開発途上国

発展途上国の中でも、さらに開発が遅れた後発開発途上国ですが、国連開発計画委員会が認定した基準に基づき、国連経済社会理事会の審議を経て、国連総会の決議により認定され、3年に一度見直されます。途上国の定義で触れたように、後発開発途上国は3つの基準があります。 一人当たりの国民所得(GNI)の3年平均推定値が1,025米ドル以下であること。人的資源指数(HAI)と呼ばれる指標が一定値以下であること。外的ショックに対する経済的脆弱性を表すEVI(Economic Vulnerability Index)と呼ばれる指標の値が一定以下であることです。 人的資源指数とは国連開発計画委員会が設定した指標で、栄養不足人口の割合、5歳以下乳幼児死亡率、妊産婦死亡率、中等教育就学率、成人識字率を指標化したものです。EVIも国連開発計画委員会によって設定された指標で、人口規模、地理的要素、経済構造、環境、貿易のショック、自然災害のショックから構成させています。

発展途上国に指定された国はどこ?

それでは発展途上国や後発開発途上国が多い地域はどこになるのでしょうか。

発展途上国が多い地域

発展途上国は東南アジア、中東、アフリカ、ラテンアメリカ、オセアニア、東ヨーロッパ、NIS諸国の国々に多く存在すると言われています。具体的には以下の国々になります。

東アジア・太平洋

  • アメリカ領サモア
  • カンボジア
  • 中華人民共和国
  • フィジー
  • インドネシア
  • キリバス
  • 朝鮮民主主義人民共和国
  • ラオス
  • マレーシア
  • マーシャル諸島
  • ミクロネシア連邦
  • モンゴル
  • ミャンマー
  • ナウル
  • パプアニューギニア
  • フィリピン
  • サモア
  • ソロモン諸島
  • タイ
  • 東ティモール
  • ツバル
  • トンガ
  • バヌアツ
  • ベトナム

 

ヨーロッパ・中央アジア

  • アルバニア
  • アルメニア
  • アゼルバイジャン
  • ベラルーシ
  • ボスニア・ヘルツェゴビナ
  • ブルガリア
  • ジョージア
  • カザフスタン
  • コソボ
  • キルギス
  • モルドバ
  • モンテネグロ
  • 北マケドニア
  • ルーマニア
  • ロシア
  • セルビア
  • タジキスタン
  • トルコ
  • トルクメニスタン
  • ウクライナ
  • ウズベキスタン

 

ラテンアメリカ・カリブ海地域

  • ベリーズ
  • ボリビア
  • ブラジル
  • コロンビア
  • コスタリカ
  • キューバ
  • ドミニカ国
  • ドミニカ共和国
  • エクアドル
  • エルサルバドル
  • グレナダ
  • グアテマラ
  • ガイアナ
  • ハイチ
  • ホンジュラス
  • ジャマイカ
  • メキシコ
  • ニカラグア
  • パラグアイ
  • ペルー
  • セントルシア
  • セントビンセント・グレナディーン
  • スリナム
  • ベネズエラ

 

中東・北アフリカ

  • アルジェリア
  • ジブチ
  • エジプト
  • イラン
  • イラク
  • ヨルダン
  • レバノン
  • リビア
  • モロッコ
  • シリア
  • チュニジア
  • パレスチナ
  • イエメン

 

南アジア

  • アフガニスタン
  • バングラデシュ
  • ブータン
  • インド
  • モルディブ
  • ネパール
  • パキスタン
  • スリランカ

 

サブサハラアフリカ

  • アンゴラ
  • ベナン
  • ボツワナ
  • ブルキナファソ
  • ブルンジ
  • カメルーン
  • カーボベルデ
  • 中央アフリカ共和国
  • チャド
  • コモロ
  • コンゴ民主共和国
  • コンゴ共和国
  • コートジボワール
  • 赤道ギニア
  • エリトリア
  • エスワティニ
  • エチオピア
  • ガボン
  • ガンビア
  • ガーナ
  • ギニア
  • ギニアビサウ
  • ケニア
  • レソト
  • リベリア
  • マダガスカル
  • マラウイ
  • マリ
  • モーリタニア
  • モーリシャス
  • モザンビーク
  • ナミビア
  • ニジェール
  • ナイジェリア
  • ルワンダ
  • サントメ・プリンシペ
  • セネガル
  • シエラレオネ
  • ソマリア
  • 南アフリカ共和国
  • 南スーダン
  • スーダン
  • タンザニア
  • トーゴ
  • ウガンダ
  • ザンビア
  • ジンバブエ

 

後発開発途上国が多い地域

後発開発途上国は、サハラ以南のアフリカに多いと言われています。具体的には以下の国々が後発開発途上国とされています(2019年時点)。

アジア

  • アフガニスタン
  • イエメン
  • カンボジア
  • ネパール
  • バングラデシュ
  • 東ティモール
  • ブータン(2023年に卒業予定)
  • ミャンマー
  • ラオス

 

アフリカ

  • アンゴラ(2021年に卒業予定)
  • シエラレオネ
  • ブルキナファソ
  • ウガンダ
  • ジブチ
  • ブルンジ
  • エチオピア
  • スーダン
  • ベナン
  • エリトリア
  • 南スーダン
  • マダガスカル
  • ガンビア
  • セネガル
  • マラウイ
  • ギニア
  • ソマリア
  • マリ共和国
  • ギニアビサウ
  • タンザニア
  • モーリタニア
  • コモロ
  • チャド
  • モザンビーク
  • コンゴ民主共和国
  • 中央アフリカ共和国
  • リベリア
  • サントメ・プリンシペ(2024年に卒業予定)
  • トーゴ
  • ルワンダ
  • ザンビア
  • ニジェール
  • レソト

 

オセアニア・北アメリカ

  • キリバス
  • ソロモン諸島(2024年に卒業予定)
  • ツバル
  • ハイチ

 

発展途上国のために私たちは何ができるか

このように、発展途上国と言われる国は多く、中には貧困を始めとする多くの問題を抱え、命を落とす子どもがたくさんいます。そんな発展途上国に住む人々のため、私たちが個人で何かできることはあるのでしょうか。1つは寄付が挙げられます。さまざまな団体が寄付を集い、途上国の支援に尽力しているのです。 また、不用品回収サービスである「もったいない運送」も、ご利用いただくだけで途上国の支援につながる仕組みとなっています。ぜひ、途上国の支援に興味がある方は「もったいない運送」のサービス内容をご覧ください。
もったいない運送 | 片付けが社会貢献や寄付につながる不用品回収

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