お送り頂いたモノの行方

Destination

海外でリユース品として活躍

皆さまからたくさん送っていただいたモノが、必要としている途上国の人たちの手に渡ることで、生活の豊かさや教養を養うことに役立っています。今まで高くて手に入れることが難しかったモノを安価に購入できたり、写真にあるような店舗の経営や機械の修理サービスなど、新しい雇用を生む一役を担っています。そのほかにも、衣服や靴などは病気や怪我などから身体を守る日用品として非常に重宝されています。

これまで
約70ヶ国へ送りました

横スクロールでご覧ください。

お送りいただいたモノが
途上国に届いてからの様子

日本で集められた商品が40フィートコンテナと呼ばれる鉄の箱に入れられ、船便を経由して各国に届けられた様子です。ちなみに40フィートコンテナとは高さが約2.7m程度あり、広さで言うと17畳ほどの広い内部となっています。届けられたコンテナから商品を一つずつ取り出し、現地のバイヤーや小売店の方などが、競うように商品を購入していきます。

お送りいただいたモノを修理している様子

現地のバイヤーや小売店が購入した商品を並べる前に、それぞれの国で使用できるように家電製品の修理・メンテナンスをおこないます。例えば電源が入らず、日本国内ではやむなく手放したものは、現地の修理工が再度使用できるよう家電製品をよみがえらせています。また写真のように、自転車の動作確認、剥がれたり錆びている部分の補修、自国のニーズに合わせたカスタマイズといった作業をおこなっています。このようにリユース商品は、現地の修理工の雇用創出にもつながっています。

お送りいただいたモノを様々な途上国で販売されている様子

修理・メンテナンスを終えた商品は店頭に並べられていきます。海外では日本の製品は「壊れにくく良質な商品」の代名詞となっています。家電、自転車、雑貨などさまざまな業種の専門店が信頼と実績のジャパンブランドの商品を買い求めています。

お送りいただいたモノを再利用している様子

左側から、ギターを手に喜んでいる少年、中央は、うれしさのあまり新しい自転車で走りまわり、右側は、レコード盤に時計のムーブメントをはめ込んで世界に1つだけの時計を作成しています。このように、皆さまから送られた商品を待ち望んでいる新しい持ち主のもとへ届けています。

障がい者雇用・就労支援に貢献

皆さまから送られた電化製品のなかから、リユースに適しない一部のモノは、一般企業へ就労が困難な人たちが働く委託・提携先のNPO団体(就労移行支援事業所B型事業)へ送られ、金属類とプラスチックの解体と仕分けの作業がおこなわれています。作業を委託することで、再資源化だけでなく、障がい者の人たちの働く機会の創出やコミュニティの構築のサポートにもつながります。

お送りいただいたモノを解体している様子

委託・提携先のNPO団体ではリユースに適しない家電製品を解体する仕事をしています。人によっては、解体スピードがすさまじく速い人もいます。こうした人たちの力で、資源リサイクルの一助が担えています。

家電製品から
電子基板を取り出している様子

お送りいただいたモノが
資源ごとにばらされた様子

皆さまは「都市鉱山」をご存じですか。都市鉱山とは、携帯電話や家電製品などに含まれる貴金属やレアメタルの回収作業を、都市のなかにある鉱山に見立てて表現したものです。有名なのが「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」です。東京オリンピック・パラリンピックで使用する金銀銅メダルを、使用済みの携帯電話・パソコン・小型家電などに含まれる金属からつくるプロジェクトです。
もったいない運送でも集められた機器のなかでリユースに向かないものは解体・資源ごとに分別し、資源のリサイクルをおこなっています。特に電子基板に多く含まれる貴金属・レアメタルを抽出して、リサイクルの定着と環境にやさしい持続可能な社会の実現に取り組んでいます。