社会問題
2021/3/29

途上国の教育問題とは?勉強が行き届かない原因と影響

日本ではほとんどの子どもが義務教育として、小学校や中学校に通って勉強します。しかし、発展途上国と言われる国々では、子どもたちは満足に教育を受けられていません。

そして、教育が行き届かないことは途上国で、多くの問題につながっています。途上国が抱える教育問題をご紹介します。

発展途上国の教育の現状が問題に

小学校に通えない子どもは、世界に約5,900万人いると言われています。15歳から17歳の子どもの5人に1人は学校に通った経験がなく、5人に2人は小学校を修了することもありません。

教育を受けられない子どもたちは、途上国と呼ばれる国々に多く、特にアフリカのサハラ砂漠より南の地域に集中しています。2000年以降は南アジアなど多くの地域で教育改善がされましたが、いまだに多くの子どもたちが取り残されているのです。

また、女の子の場合はさらに学校へ通えない状況が多いと言われています。それには、宗教や伝統、経済的な理由で男の子の教育が優先されることや、学校にトイレがないことで思春期の女の子が学校に通えないといった理由があります。

この途上国の教育問題は、現地に住む人々や国全体にさまざまな影響を与えています。

行き届かない教育が途上国に与える影響

途上国の教育問題は、どのような影響を与えているのでしょうか。

まずは読み書きや計算ができない、という問題があります。読み書きができないと、文章を読むことができず、生活に必要な情報や知識を得られません。さらに、注意文や警告文を読めないので危険にさらされる恐れがあります。計算ができないと金銭の管理が難しくなり、騙されてしまうことも増えてしまいます。

次に、教育を受けられないため安定した仕事に就くことも難しくなります。教育を受けていないことから、報告書を読めない、作成できないと、仕事で必要なスキルが身に付いていないからです。

そして、読み書きもできないため、公的なサービスを受けられず、必要な書類も準備できません。国がサービスを用意したとしても、利用できなければ人々の生活は豊かにならないのです。

途上国の教育問題は何が原因?

このような途上国の問題は、何が原因で起こってしまうのでしょうか。

学校や先生など教育環境が整っていない

学校に通うような環境が整っていないことが原因で、教育が行き届かないと言われています。学校が近くになかったり、先生の数が足りなかったり、という問題があり、多くの子どもが学ぶ環境にないからです。

また、教育に重要な先生の数が足りないことから、十分に能力のない大人が役割を担うこともあります。

家庭の事情で労働が優先される

途上国では貧困に悩まされている家庭が多く、子どもが幼い頃から労働していることも珍しくありません。例え学校に通える環境だったとしても、家計を助けるために労働が優先となってしまうことがあるのです。

また、親も教育に対する関心が低いために、学校に行くよりも労働を優先させてしまうということもあります。

戦争や紛争の影響

途上国では民族や宗教の関係で、戦争や紛争が起こってしまいます。そのため、住まいを失い、難民になってしまう子どもも多く、学校には通えないこともあるのです。さらに、子どもを兵士として送り出すことも問題になっています。

途上国の教育問題に私たちができることは

このような途上国の教育問題に対し、私たちに何かできることはあるのでしょうか。

まず挙げられるのは、寄付による支援が考えられます。多くの団体がこれらの問題を解決するため、寄付を集っているので、関心があればぜひ探してみてください。

また、不用品回収サービス「もったいない運送」は、利用するだけで途上国の支援につながります。もったいない運送は、売上の一部で途上国の人々に安全な水を届けるための浄化剤を購入したり、雇用創出の協力をしたり、いくつもの支援を行っています。

もし、不用品を片付ける機会がありましたら、もったいない運送の利用をぜひご検討ください。

 

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