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2024/6/26

SDGsはなぜ始まった?実は長い歴史と広まった要因を解説

ここ数年で多くの企業がSDGsの重要性を認識し、さまざまな活動に取り組んでいます。

SDGsに取り組むことはさまざまなメリットがあるため、企業も積極的な姿勢を見せていると言われていますが……。

そもそもSDGsはなぜ始まったのでしょうか。

今回はSDGsが始まった経緯など、知っておきたい基礎的な知識をおさらいしてみましょう。

なぜSDGsは始まった?意味と目的

まずはSDGsが始まった経緯とその目的を見てみましょう。

1972年の「成長の限界」

2015年の国連サミットでSDGsは採択されますが、それに至る経緯を知るとしたら、1972年まで遡る必要があるでしょう。

このころ、スイスに本部を置く民間のシンクタンク「ローマクラブ」が「成長の限界」という、このままでは100年以内に世界の成長は限界に達するだろう、という内容の報告書を発表したことで、世界中の注目を集めます。

ジェンダーと持続可能性

次に、1979年に「女子差別撤廃条約」が第34回国連総会で採択され、ジェンダーについて考えられるようになり、1980年には国際自然保護連合によって「世界自然資源保全戦略」が発信され、持続可能性という概念が誕生。

さらに、1987年になると環境と開発に関する世界委員会から、環境保全を考慮した節度ある開発が重要であると主張する「ブルントラント報告書」が発表され、このとき「持続可能な開発(Sustainable Development)」という言葉が登場します。

環境問題に対する意識が高まる

1989年、ベルリンの壁が崩壊するころ、経済が急激にグローバル化し、国や組織のリーダーと言える人々の間で、環境問題に対する意識が高まります。

すると、1992年にブラジル・リオジャネイロで開催された国連環境開発会議で「気候変動条約」や「生物多様性条約」が成立し、これをきっかけに、持続可能性の概念も世界的に広がり始めました。

SDGsの始まり

2000年、ニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットでミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)が採択されます。これがSDGsの前身とも言える、MDGsです。このMDGsでは極度の貧困と飢餓の撲滅など、2015年までに達成すべき8つの目標が挙げられました。

そして、2015年の国連サミットで持続可能な開発目標、SDGsが始まります。これは2030年までに達成すべき17の目標とそれを細分化した169のターゲットにより構成され、持続可能な世界の実現を目指すものです。

SDGsが広まった背景とは

SDGsは2015年の国連サミットで始まりましたが、なぜこれだけ認知されるようになったのでしょうか。SDGsが広まった背景をご紹介します。

持続可能性に対する危機意識の高まり

今の世界はさまざまな問題を抱えています。

例えば、自然環境だけでも温室効果ガスによる温暖化現象、砂漠化、水不足といった問題が挙げられます。

しかし、戦争や貧困、差別といった社会問題も未解決であり、これらを解決する方法も見えないまま、人口は爆発的に増えている状況です。

そのため、強い危機感が世界中に広がり、解決すべき問題を明確にしたSDGsは多くの人に受け入れられたと考えられるでしょう。

伝わりやすい目標設定

SDGsの目標が分かりやすかった、という点も多くの人に認知された理由の1つです。

SDGsは17の目標と169のターゲットを掲げた、さまざまな国と地域が取り組みやすく、包括的かつ具体的な内容となっています。

また、それぞれのゴールを表現するカラーロゴのデザインも印象的で、より多くの人に認知される理由になったと言えます。

ビジネスに取り入れるメリット

SDGsが企業にとってビジネスチャンスと認識されたことも、これだけ広まった原因の1つと言って間違いありません。

昨今の企業はコンプライアンスの順守を始め、社会的な信頼性が強く求められています。

そんな中、SDGsに関する活動を積極的に取り組めば、経営やマーケティングなどの観点から大きなメリットが得られると判断した企業は少なくありませんでした。

今後も企業がSDGsに取り組むことで、その事業の拡大と共に認知度が広がると期待できます。

企業でSDGsに挑戦するならリユースから

以上の経緯があり、SDGsは始まり広く認知されていったと考えられます。

現在も多くの企業が何かしらの形でSDGsに関係した事業に参入しようと、計画を立てているでしょう。

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また、もったいない運送は利用されるたびに、以下の4つの社会貢献につながることも特徴です。

  • リユース・リサイクルによる環境保全
  • 途上国での修理依頼による雇用創生
  • 途上国へ100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付
  • 国内の障がい者の雇用創生

これらはSDGsの「目標12:つくる責任・つかう責任」や「目標8:働きがいも・経済成長も」「目標6;安全な水とトイレを世界中に」といった目標に関係します。

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