リサイクル
2024/4/30

都市鉱山とは?リサイクルの重要性と身近な取り組みを紹介

「都市鉱山」と聞いて、いまいちピンと来ない…そんな方も多いのではないでしょうか。

私たちの身近にあるスマートフォンやノートパソコンなどの使用済み小型家電には、金・銀・銅などの貴金属が使われており、不用になったものは回収してリサイクルが可能です。しかし、使用済み小型家電は処分の仕方がわからない、個人情報が漏れてしまうことへの不安などから、使われなくなったスマートフォンやノートパソコンが家庭やオフィスで眠ったままの状態になっていることはよくあるでしょう。

このように使用済み小型家電に使われている貴金属が、再利用されず眠ったままの状態のことを「都市鉱山」と呼んでいます。都市鉱山はリサイクルできる資源として注目を集めていますが、依然として回収率が低いことや、個人への認知度が低いことなどから、さらなる取り組みが重要になっています。

今回は、都市鉱山とは具体的にどんなものなのか、身近な都市鉱山をリサイクルするにはどのような手順を踏めばいいのか解説していきます。

都市鉱山とは?リサイクルの必要性

都市鉱山とは、家電製品やスマートフォンなどの使用済み小型家電に使われている金・銀・銅などの貴金属やレアメタル(希少金属)が再利用されず家庭やオフィスで眠ったままの状態にある資源のことを指します。

貴金属はとても希少で簡単に発掘することができないため、使用済み小型家電のリサイクルによる資源循環は非常に重要です。リサイクルされずに廃棄される場合は電子廃棄物に含まれる有害物質を適切に処理しなければならず、そのためには多くの工程とコストが必要になります。

都市鉱山による金属資源を有効活用することは、環境保護や持続可能な社会を実現するための重要な取り組みといえるでしょう。

都市鉱山リサイクルの問題点と課題

都市鉱山をリサイクルするための必要とされる金属資源の回収率が低く、十分な量を確保できないという問題点があります。

分別や解体への作業時間にかかるコストは高く、いかに経済性をもたせながら金属資源を回収できるかが課題となっています。

また、有害物質に対しても適切な管理が必要であることなど、取り組むべき課題は多岐にわたり、持続可能な資源循環を実現するためには、技術開発・効率的な分別システムなど、総合的な取り組みが重要です。

身近にできる都市鉱山のリサイクル

都市鉱山のリサイクルと言っても、身近に感じられない…。そんな方も多いのではないでしょうか。ここでは、都市鉱山のリサイクルについてわかりやすく解説します。

小型家電リサイクル法を理解する

小型家電リサイクル法は、2013年4月に施行された法律です。対象製品は冷蔵庫やテレビなどの大型家電に加えて、携帯電話やノートパソコンなどの小型家電もリサイクルの対象となりました。

自治体が中心となり、小型家電の回収拠点を設置し、住民からの排出を促進する取り組みも行われています。また、メーカーは回収された製品を適切にリサイクルする責任があります。

小型家電リサイクル法は、住民・自治体・メーカーが連携して小型家電のリサイクルを推進し、資源の有効活用を目指し取り組みをおこなうための法律です。

スマートフォンの回収

使用済みのスマートフォンは、自治体や家電量販店などの回収拠点に持ち込むことで、適切にリサイクルに回すことができます。

一台のスマートフォンには金が約0.05g、銀は約0.26g、銅については約12.6gも含まれているというデータもあります(参考:環境省 エコジンVOLUME.61)。

使用済みスマートフォンは、下取りや買取りサービスを行っている場合もあるので、家で眠っているスマートフォンをお持ちの方は積極的にリサイクルへ回すことから始めてみましょう。

捨てずにリユースを検討

小型家電をただ捨ててしまうのは非常にもったいないです。小型家電のリユースは、製品のライフサイクルを延ばし、最終的な破棄を減らすことができるメリットがあります。

「こんなものが役に立つの?」と思われるものも、使い終わった製品には、リユースを経て生まれ変わる可能性があるため、資源の無駄を防ぐためにも、捨てる前に一度リユースを検討しましょう。

都市鉱山のリサイクルを検討中なら

私たちの身近なものの中には、都市鉱山としてリサイクルができるものが多くあります。

しかし、スマートフォンなどの使用済み小型家電を回収する場所調べて持っていくことを考えると、少し億劫になってしまいますよね。

そんなときは「もったいない運送」をご活用ください。

もったいない運送は使用済みスマートフォンなどの小型家電はもちろん、キッチン用品やホビー用品などさまざまな不用品を寄付という形で回収し、リユース・リサイクルによって活用されます。

それが不用品回収サービスのもったいない運送です。

また、もったいない運送は利用されるたびに以下の4つの社会貢献につながります。

  • リユース・リサイクルによる環境保全
  • 途上国での修理依頼による雇用創生
  • 途上国へ100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付
  • 国内の障がい者の雇用創生

スマートフォンなどの使用済み小型家電は通常のごみとして出すことができない分、家の中で眠らせてしまっている方も多いのではないでしょうか。

不用なものを気軽に手放せるメリットと、リユース・リサイクルされて社会貢献につながるのは一石二鳥ですね。

使わなくなった不用品はもったいない運送を活用してすっきりさせてみてはいかがでしょうか。

 

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