なぜ途上国の人口は増加し続けるの？原因と問題点を解説

日本では少子化による人口減少が大きな問題です。しかし、世界的に見ると人口は増加を続け、特に途上国と呼ばれる地域はその傾向にあります。なぜ途上国では人口が増加し続けるのでしょうか。今回は、途上国の人口が増加する原因やその影響をご紹介します。

また、途上国の問題について私たちができることも紹介していますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

人口増加が問題に？途上国と先進国に大きな差

日本の人口は2011年以降、人口減少を続け、現在は１億2,242万人余り。2008年のピーク時で1億2,808万人でしたが、2048年には9,913万人、2060年には8,674万人まで減少すると見込まれています。

しかし、世界人口は増加を続け、2000年の約61億人から2023年現在は80億人を超える結果に。不思議な話ではありますが、実は先進国と言われる国々は人口減少の傾向にあり、途上国と言われる国々は増加の傾向にあるのです。

先進国は日本の他にもイタリアやドイツが減少傾向。増加傾向にあったアメリカも減少の兆しが見られています。

増加傾向にある途上国は、アジアやアフリカ、南アメリカなど。その勢いは人口爆発と表現されることもあり、このまま増加を続けると2050年の世界人口は97億人を突破すると考えられています。

途上国の人口が増加する原因とは？

それでは、なぜ途上国は人口増加が続く傾向になるのでしょうか。

増加傾向にあった時代の先進国は、医療技術の発展が大きく関係していた、と言えます。2000年以降は手の届く値段で質の高い保健サービスへのアクセスが向上。医療技術が発展したことで乳幼児死亡率が低下し、子どもの死亡数はおよそ半減、妊産婦の死亡数は3分の1以上減少しました。

しかし、サハラ以南のアフリカに暮らす女性と子どもの死亡のリスクは高いまま。世界的な格差が拡大しています。それでは、途上国はなぜ人口が増加するのか。それは貧困が大きく関わっています。

途上国では就業最低年齢を下回る年齢の児童が働く、児童労働が行われることが少なくありません。つまり、子どもが多ければ多いほど、収入源が増えることになります。途上国の多くは貧困から抜け出せない人々が多く、労働力の確保のために子どもを作ることも珍しくない状況です。

また、性教育が浸透していないことも原因と言えます。途上国では10代の妊娠が少なくありません。避妊教育が行われていないこと、避妊具が手に入らないことで、望まない妊娠が増えてしまい、人口増加につながっています。

人口増加が続いたら起こる問題とは？

このまま人口が増加し続けてしまうと、どのような問題が起こってしまうのでしょうか。

食糧不足

現在も多くの国が食糧不足に苦しみ、2022年に世界で慢性的な飢餓に直面している人は7億3,500万人に達した、と言われています。

さらに人口が増えれば、食糧が行き渡らないことは自然なことです。実際、2012年にFAO(国際連合食糧農業機関)は「2050年までに60％も食料生産を増やす必要がある」と発表。今後は昆虫食や遺伝子組み換えなどのバイオテクノロジーの発展が必須だと考えられています。

水不足

日本で生活していると、実感することはほとんどありませんが、世界的には水不足が問題になっています。

経済協力開発機構は、2030年には世界の人口の半分近くが水不足に悩むことになると発表。現在も水不足を深刻な問題としている途上国は、さらなる危機的状況となると予想されます。

エネルギー不足

人間の生活は水や食料の他にも、さまざまなエネルギーを必要とします。人口増加によってエネルギー不足が深刻化すれば、当たり前のように電気を使うことも難しくなるかもしれません。

地球温暖化の加速や戦争が拡大すれば、さらにエネルギーの確保は困難となり、私たちの生活は不便なものになってしまうでしょう。

途上国の人口増加に対してできることは？

このように、人口増加は世界にとって大変な問題として注目されています。そして、途上国はこの問題が深刻であり、解決方法が求められているのです。

途上国の現状に対し、私たちができることはあるのでしょうか。
それは寄付やボランティアという手段が挙げられますが、意外なことにも不用品を片付けるという方法があります。

不用品を回収するサービス、もったいない運送は不用品をリユース・リサイクル。さらに利用されるたびに水浄化剤寄付をはじめとする社会貢献活動につながります。社会貢献活動とは、以下の通りです。

• リユース・リサイクルによる環境保全
• 途上国での修理依頼による雇用創生
• 途上国へ100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付
• 国内の障がい者の雇用創生

引っ越しや大掃除などで出た不用品は捨てずに「もったいない運送」を活用して、途上国の支援に役立ててみましょう。

興味がある方は、こちらから回収対象となる品目を確認してみてください。

もし、寄付できるものがあれば、ぜひお問い合わせからご連絡をよろしくお願いします。