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2023/4/26

サスティナブルとSDGsの違いは?関連語の意味も理解しよう

サスティナブルやSDGsは一部の意味は似ているのですが、同じ意味の言葉ではありません。それでは、2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。

また、サスティナブルやSDGsの他にも、「地球環境・社会・人」に考慮した取り組みを意味する用語は多数あります。

本記事では、サスティナブルやSDGsの違いをはじめ、その関連用語についても簡潔にご紹介します。用語の意味を正確に理解することで、自身で行うべき取り組みをイメージしやすくなるかもしれません。

サスティナブルとSDGsって何が違うの?

サスティナブルとSDGsは同じ意味に捉えられてしまうことがありますが、明確な違いがあります。サスティナブルとSDGsのそれぞれの意味を知り、違いについて学びましょう。

サスティナブルとは

サスティナブル(Sustainable)とは、「持続可能な」「耐えられる」という意味の英語の形容詞です。日常会話で使われることはあまりなく、環境問題や社会問題について語る際によく耳にします。

例えば、「太陽光はサスティナブルなエネルギー資源です」「このTシャツはサスティナブルな素材でできている」「サスティナブルな平和を作るために話し合う」などのように使用します。つまり、“ずっと続けられる”という意味で使われる言葉です。

SDGsとは

SDGs(エス・ディー・ジーズ)はSustainable Development Goalsの略称で、「持続可能な開発目標」という意味です。2015年9月に国連加盟国193カ国が掲げた国際目標で、2015年から2030年までの間に”持続可能な17のゴールの達成”を目指しています。

17のゴールは、環境問題の解決につながる内容だけでなく、ジェンダー平等、働きがい、開発途上国の経済成長など、幅広い問題を対象としています。

サスティナブルとSDGsの違いをまとめると

前述のとおり、サスティナブルとは「持続可能な」という意味を表す英単語です。一方でSDGsは、「持続可能な開発目標」という“目標”の種類を示した言葉ですので、サスティナブルとは示しているものが異なります。

SDGsはSustainable Development Goalsの頭文字を取った略語なので、“サスティナブルな開発目標”とも言い換えられます。つまりSDGsは、サスティナブルの対象を示した具体的な目標を表しているのです。

サスティナブルやSDGsと一緒に出てくる言葉

サスティナブルやSDGsを語る上でよく耳にする言葉に、「エシカル」「CSR」「ESG」などがあります。これらの言葉について正しく意味を理解しておくと、サスティナブルやSDGsの目的や意味の理解がより深まります。

エシカル

エシカル(ethical)には「倫理的な」という意味があります。サスティナブルやSDGs関連では、“物が作られる過程で関わる環境や人、社会に対して配慮する”という意味で使われることの多い言葉です。

例えば、「エシカル商品」は環境や人、社会に対して配慮した次のような商品を表します。

  • 農薬や化学肥料を使用せずに生産した食品
  • リサイクル原料を利用した衣類
  • 繰り返し使えるラップフィルム
  • フェアトレードのコーヒー
  • 障がい者支援につながる商品

CSR

CSRとはCorporation Social Responsibilityの略語で、「企業の社会的責任」という意味の言葉です。

企業が企業活動を続けるためには、利益の追求だけでは成り立ちません。消費者・従業員・取引先・株主・環境などの利害関係者がいるからこそ、発展を続けられます。

このような利害関係者に対して、企業が社会的責任(CSR)を果たすために行う活動を「CSR活動」といい、企業価値の向上やブランディングなどで重視されています。

ESG

ESGは、Environment(環境)・Social(社会)・Governance(企業統治)の頭文字を合わせた略語です。環境・社会・企業統治は企業が成長する上で必要な観点であるとされ、ESGに配慮した企業に対して投資を行う「ESG投資」を行う投資家が増えています。

ESGが投資家の間で重視されるようになった背景には、国連が2006年に提唱した「責任投資原則(PRI)」が関係しています。PRIには、投資家に対して、次のようなことを求める内容が示されています。

  • 企業の価値を短期的な利益の追求だけで評価・分析しない
  • 長期的な視点で評価・分析し、ESG情報に配慮して投資をする

PRIの影響により、世界のESG投資額は2012年度から2018年の間で約3倍に増加。約3,100兆円もの規模になっています 。

このように、エシカル・CSR・ESGには、人や環境、社会に配慮しながら持続的な経営をするという共通的な概念があります。その点から、どの言葉もサスティナブルやSDGsと関連性の高いキーワードといえるでしょう。

企業がサスティナブルやSDGsに取り組む理由

前述のとおり、企業が持続的な経営をしていくためには、目先の利益の追求だけでなく、人や社会、環境などに配慮する必要が出てきています。

人や社会、環境に悪影響を与え続ける企業活動は、次のようなデメリットを引き起こし、企業活動の継続が難しくなることが予想されるためです。

  • 融資を受けづらくなる
  • 消費者に商品やサービスが選ばれなくなる
  • 従業員の確保が難しくなる
  • ビジネスチャンスを逃す
  • 資源の枯渇を招く

このようなデメリットを回避し持続可能な経営を行うために、サスティナブルやSDGsに取り組む企業が増えているのです。

帝国データバンクが2022年に行った調査 では、自社におけるSDGsへの理解や取り組みについて次のような結果が得られました。

  • SDGsの意味および重要性を理解し、取り組んでいる企業…23.6%
  • SDGsの意味もしくは重要性を理解し、取り組みたいと思っている企業…28.6%

実際にSDGsに取り組めている企業は2割程度ではありますが、SDGsに取り組みたいと考えている企業を含めると、実に約5割以上の企業が「SDGsに積極的」であることがわかります。

SDGsに積極的な企業の割合は、2021年の調査よりも12.5ポイント増加しています。今後も、SDGsに積極的な企業は増加していく可能性があるでしょう。

サスティナブルやSDGsに取り組むなら

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