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2023/4/12

SDGsの必要性とは?個人と企業にとってのメリットと具体策

SDGsという言葉はよく耳にしますが、どれだけの人が自分事として意識しているでしょうか。「自分には関係ない」「取り組む必要性がわからない」「お金をかけてまで取り組むメリットがわからない」という点から、SDGsを意識していない方や企業は多いかもしれません。

しかし、SDGsを意識せずに今の生活を続ければ、私たちの生活にはいつか必ず限界が訪れます。世界中の人々がいつまでも安心して地球に住み続けるために、SDGsの必要性と今からできることについて学んでいきましょう。

SDGsって必要?話題になっている理由とは

まずはSDGsとは何なのか、どのような背景で設定され話題となっているのか、基本的な知識からお伝えします。

そもそもSDGsとは?

SDGs(エス・ディー・ジーズ)はSustainable Development Goalsの略称で、「持続可能な開発目標」という意味です。2015年9月に国連加盟国193カ国が掲げた国際目標で、2015年から2030年までの間に”持続可能な17のゴールの達成”を目指しています。17のゴールは次のとおりです。

  1. 1.貧困をなくそう
  2. 2.飢餓をゼロに
  3. 3.すべての人に健康と福祉を
  4. 4.質の高い教育をみんなに
  5. 5.ジェンダー平等を実現しよう
  6. 6.安全な水とトイレを世界中に
  7. 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  8. 8.働きがいも経済成長も
  9. 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 10.人や国の不平等をなくそう
  11. 11.住み続けられるまちづくりを
  12. 12.つくる責任つかう責任
  13. 13.気候変動に具体的な対策を
  14. 14.海の豊かさを守ろう
  15. 15.陸の豊かさも守ろう
  16. 16.平和と公正をすべての人に
  17. 17.パートナーシップで目標を達成しよう

開発途上国や先進国の課題だけでなく、環境問題・経済成長・ジェンダーまで幅広い課題を解決することを目指し、”地球上の誰1人として取り残さない”ことを誓っています。

SDGsが必要とされる理由

SDGsが今必要とされている理由は、環境問題・資源の枯渇・食糧不足・貧困・男女格差などの地球規模の問題に対する危機意識が高まっているためです。

その背景には、第二次世界大戦後から人々が経済的な豊かさを求め、成長と繁栄を続けてきたことが挙げられます。

世界が経済的な成長を優先させた結果、1972年には地球規模の問題を研究・提言する民間団体ローマクラブが「このまま地球の人口が増加し環境汚染が続くと、あと100年で地球の成長は限界に達する」と提言。ようやく世界は、このまま成長・繁栄を続けることに危機意識を持つようになりました。

これを境に”持続可能な発展”の概念ができ、次のような取り組みが世界で進められるようになりました。

  • 1980年代…「世界自然資源保全戦略」に初めて”持続可能な発展”という概念が登場
  • 1992年…リオで行われた「地球サミット」で持続可能な開発の基本原則と指針が決定
  • 1997年…「京都議定書」の採択によって地球温暖化に対する世界的な取り組みが進む
  • 2000年…発展途上国の課題解決を目指した目標「MDGs」が掲げられる

しかし、MDSsは達成状況の地域格差や、未達成の課題(男女の教育格差の解消・子供や妊産婦の死亡率の減少・衛生施設の利用率の向上など)を抱えた状態で、達成期限の2015年を迎えました。
そこで、MDGsの後継としてSDGsが誕生し、発展途上国の援助にとどまらない、すべての人を対象にした課題解決の目標を掲げました。

企業にとってSDGsは必要?

地球規模の目標SDGsは、企業の社会的責任(CSR)を果たすことにつながります。企業の社会的責任とは、利益の追求だけでなく利害関係者などに対して負う責任のことです。

企業には、消費者・従業員・取引先・株主・環境などの幅広い対象へ配慮しながら、持続可能な企業活動を行う責任があります。

もし社会的責任を果たさずに企業活動を続ければ、企業の支持率低下につながる可能性があります。支持率の低下が融資に影響したり、消費者に商品が選ばれなくなったり、従業員の確保が難しくなったり、資源の枯渇を招いたりなど、事業の継続ができなくなる恐れもあるのです。

一方で、企業がSDGsに取り組むと、次のようなメリットが期待できます。

  • 企業イメージの向上(ブランディング)
  • 有能な人材の確保
  • ビジネスチャンスの創出
  • 持続可能な資源調達や商品生産
  • 無駄を省くことによるコスト削減

大手企業では、SDGsの積極的な取り組みが多く見られます。

例えば、コーヒーメーカーの「ネスレ日本」と「日清紡グループ 」は、ネスレの紙製詰め替え容器を繊維に加工し、コーヒー抽出後の残渣を染料として活用。通常なら廃棄されるようなものから、衣服を作り出す取り組みを行っています。

また、化粧品メーカー「資生堂」は、持続可能なパッケージの開発に取り組んでいます。2025年までに100%持続可能なパッケージにする目標を掲げ、再生PET・低温燃焼剤・バイオマスなどを利用したパッケージを開発中です。

SDGsは大手企業だけでなく、中小企業も小さな目標の設定から始められます。例えば、次のような取り組みもSDGsに繋がります。

  • 男女共に使用できる商品の開発
  • ペーパーレス化
  • 廃棄される食材や材料の商品化
  • SDGsへの意識が高い人材の採用
  • 工場周辺の地域の清掃活動
  • 社内照明のLED化
  • 雇用形態によらず意見を言いやすい職場づくり
  • 設備のレイアウト変更等による働きやすい環境づくり

SDGs達成に必要なリユース・リサイクル

企業は社会に与える影響が大きいため、SDGsに取り組むメリットが見えやすいかもしれません。では、社会に与える影響が小さい個人は、SDGsに取り組む必要はないのでしょうか。

確かに個人でできることは小さいですが、コツコツ積み上げることで”未来の人々にとって住みやすい環境づくり”につながります。

例えば、使わなくなった家電・趣味用品・食器・衣類・おもちゃなどを、皆がごみとして処分し続けていたらどうでしょうか。日本では2040年に、ごみの埋立地が満杯になると言われています。

SDGsの12番目のゴール「つくる責任つかう責任」を意識しなければ、あと20年もしないうちに、衛生的に住み続けられる環境を維持できなくなるということです。個人が”つかう責任”を持って物を購入し、物を生かし続ける意識を持つ必要があるのではないでしょうか。

断捨離やミニマリストのブームにより、以前より物を手軽に手放す人々は増えているように思えます。しかし手放す際には、捨てるだけでなく、リユース・リサイクルを処分方法の選択肢の中に入れることを意識していきたいものです。

抱えた余剰在庫の処分方法!SDGsに貢献しよう

人々が安心して地球に住み続けられるよう、企業と個人がSDGs達成を意識する必要性が出てきています。

では、企業・個人に関わらず、今からでもできるSDGsの取り組みとは何でしょうか。物を捨てずにリサイクル・リユースする方法がその1つです。

物を捨てずに資源として再利用したり、ほしい人に再使用してもらったりする習慣を作ること。それが、資源の枯渇・ごみの増加・環境汚染などの問題解決に繋がります。

もし、ご自宅やオフィスの不用品処分、遺品の処分にお困りの場合は「もったいない運送」をご活用ください。

もったいない運送では、電気製品やパソコンだけでなく、衣類・食器・趣味用品・おもちゃ・雑貨など、リサイクル・リユースが可能な幅広いアイテムの回収を行い、寄付につなげています(食品は不可)。

回収対象となる品目はこちら

貨物運送サービス「赤帽」の軽トラック1台分(約3.5㎥)の送料のみで回収する仕組みのため、一般的な不用品回収サービスの費用相場よりも4,000円~25,000円以上お得に回収できます。ご指定の場所まで回収に伺うため、できる限り簡単に、短時間で安く在庫を手放したい個人の方や企業に合った回収サービスです。

回収させていただいた不用品は、リユースやリサイクルを通じて次の4つの社会貢献にもつながります。

  • リユース・リサイクルによる環境保全
  • 途上国での修理依頼による雇用創生
  • 途上国へ100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付
  • 国内の障がい者の雇用創生

コストを抑えながらリユース・リサイクルにつなげ、地球や人々の生活を持続可能なものにする。「もったいない運送」を通じて、あなたもSDGs達成に向けた行動をしませんか。

 

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