もったいないの発祥はどこから?語源が環境保護のヒントに
「もったいない」という言葉と考え方は、どこが発祥なのでしょうか。その語源には、仏教との深い繋がりがあります。
そして「もったいない」には、地球の環境問題を解決するヒントが隠されており、世界でも注目されているのです。
発祥や語源を理解すると見えてくる、本当の意味での「もったいない」とは。改めて、今回の記事はものとの向き合い方を考えるきっかけになる内容です。
もったいないの発祥は?語源や由来
「もったいない」は日本発祥の言葉です。仏教用語が語源となっていて、ものの価値をなくしてしまうことが惜しいという意味があります。この言葉には「物事のすべては繋がっている」「この世に独立して存在しているものはない」という仏教の教えが込められています。
つまり、「もったいない」という言葉の根底には、すべてのものは存在することが当たり前ではなく、互いに関わり合って生きているという仏教の思想があるのです。
このような仏教の思想が起源となり、日本には昔からものを尊敬し感謝する精神が根付きました。そして、ものの形がなくなるまで大切に使い続けなければ「もったいない」という文化が生まれたのです。
日本発祥の「もったいない」が世界から注目
日本発祥の「もったいない」という言葉や精神が、世界から注目されていることをご存知でしょうか。
注目されるきっかけとなったのは、ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境保護活動家ワンガリ・マータイさんの来日です。マータイさんは京都議定書の関連行事で毎日新聞社に招かれ、2005年に来日しました。その際のインタビューで「もったいない」という言葉と出会い、深く感動したといいます。
マータイさんが「もったいない」という言葉に感動した理由は、次の2つです。
- 環境保護に繋がる重要な考え方だった
- 他の国にはない「ものを尊敬し感謝する精神」を表す言葉だった
マータイさんは他の国にはない日本発祥の言葉と精神を広めるため、日本語の発音のまま世界共通語として「MOTTAINAI」を広めることを提唱しました。
提唱後にはMOTTAINAIキャンペーンがスタート。マータイさんは「MOTTAINAI」を意識した日本のライフスタイルや循環型社会を目指す活動について、講演活動などを通して世界へ発信しました。日本でもキャンペーンに賛同する企業が増え、MOTTAINAIを伝えるイベントや植林活動の支援などを行っています。
MOTTAINAIキャンペーンは2022年で17年を迎え、「もったいない」という言葉と精神は世界中で注目されるようになりました。
もったいないの根底にある3R+1R
「もったいない」の根底には、3Rに加えて、尊敬(Respect)し感謝する気持ちを含んだ4Rの精神があることにマータイさんは注目しました。
▼もったいないの4R
- Reduce(リデュース)
- Reuse(リユース)
- Recycle(リサイクル)
- Respect(リスペクト)
マータイさんは4Rの実践例として、東日本大震災で被災した子供たちへ中古のおもちゃを配布する活動を取り上げています。 リデュース・リユース・リサイクル(3R)はもちろん、限りある地球資源を尊敬し、存在に感謝できる素晴らしい活動だと評価しました。
「ものが存在することが当たり前ではない」という尊敬と感謝の気持ちを持つことが3Rに繋がり、地球環境を守ることに繋がるのかもしれません。
日本発祥の「もったいない」の気持ちを大切に
「MOTTAINAI」を世界に広めるマータイさんの活動は、日本人にとっても「もったいない」精神を改めて意識する良い機会になっています。
果たして、私たち日本人は今「もったいない」の気持ちを大切にできているのでしょうか。
- まだ使える子供のおもちゃを捨ててしまった
- 飽きてしまった趣味用品が物置に眠ったまま
- 贈答品のグラスを一度も使っていない
ものを捨てることに限らず、ものが使われず価値をなくしている状態も「もったいない」のです。
もし、引っ越し・大掃除・不用品整理の際に出た不用品がございましたら、もったいない運送を利用して、「もったいない」の気持ちを大切にしませんか。もったいない運送では、家電や衣類はもちろん、食器・趣味用品・子供のおもちゃ・雑貨など、リサイクル・リユースが可能な幅広いアイテムの回収を行っています。
回収対象となる品目はこちら
貨物運送サービス「赤帽」の軽トラック1台分(約3.5㎥)の送料のみで回収する仕組みのため、一般的な不用品回収サービスの費用相場よりも4,000円~25,000円以上お得に回収できます。できる限り簡単に、短時間で安く片付けたい方にぴったりの不用品回収サービスです。
回収させていただいた不用品は、リユースやリサイクルを通じて次の4つの社会貢献にもつながります。
- リユース・リサイクルによる環境保全
- 途上国での修理依頼による雇用創生
- 途上国へ100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付
- 国内の障がい者の雇用創生
不用品の処分でお困りの場合は、寄付を通じてさまざまな社会貢献ができる「もったいない運送」をご活用ください。