リサイクル
法人向け
2022/6/23

産業廃棄物はリサイクルされるべき?必要性や事例を紹介

事業を行う上で発生する産業廃棄物は、適正にリサイクルされるべきだと言われています。産業廃棄物は、なぜリサイクルされるべきなのでしょうか。産業廃棄物とリサイクルの関係を解説します。

また、産業廃棄物のリサイクル・リユースが社会貢献につながる方法もご紹介いたします。

産業廃棄物をリサイクルする必要性とは

文明の発展により、人類の生活は豊かなものになりました。しかし、発展に伴う人間の活動は、地球環境の汚染にもつながっています。その原因の1つが産業廃棄物の発生です。

産業廃棄物は、環境省の「産業廃棄物の排出及び処理状況等(令和元年度実績)について」によると、令和元年における全国の総排出量は385,955千トンと発表されています。大量排出される産業廃棄物は、環境汚染だけでなく、健康被害や最終処分場の限界といった問題を引き起こします。

産業廃棄物が排出され続ければ、この世界はごみで溢れ、私たちの生活も困難になってしまうのです。そのため、産業廃棄物をリサイクルすることで、可能な限りその排出を抑えることが求められています。

産業廃棄物とリサイクルの現状

日本では、どれだけの産業廃棄物がリサイクルされているのでしょうか。

環境省によると、令和元年の産業廃棄物の総排出量は約385,955千トンと発表されています。そのうち、中間処理されたものは約305,278千トンと全体の79.1%。直接再生利用されたものは約76,114千トンの19.7%。直接最終処分されたものは、約4,562千トンと全体の1.2%となります。

しかし、中間処理された産業廃棄物のうち、全体の33%となる127,455千トンが処理後再生利用されます。つまり、産業廃棄物の合計再利用量は203,569千トンと全体の53%です。

ただ、日本のリサイクル率は、ヨーロッパに比べると低いと言われています。産業廃棄物のリサイクルについても、まだ改善の余地があると考えられるでしょう。

産業廃棄物のリサイクル処理

実際に、産業廃棄物はどのようにリサイクルされるのでしょうか。産業廃棄物のリサイクル例をご紹介します。

金属くず

金属くずのリサイクルは、金属回収や金属精錬といった方法で行われます。金属回収は、廃棄物の中から金や銀、鉄といった金属を取り出し、回収することです。金属精錬は、不純物を含む金属を精錬し、高純度の金属を取り出します。

木くず

産業廃棄物の木くずは、チップ化、燃料化、エネルギー回収、堆肥化などの方法でリサイクルされます。チップ化された場合は、建材や紙の原料として利用。燃料化された場合は、ボイラー施設のバイオマス燃料として再利用されます。堆肥化の場合は、有機物と混ぜて発酵させることで、再利用されます。

廃油

廃油のリサイクルは、「潤滑油再生」「再生重油化」「補助燃料化」の3つが挙げられます。

潤滑油再生は、長期間使用したことで劣化した油から、劣化成分や混入物を除去して、再利用する方法です。再生重油化は、主に鉱油系の廃油を対象にするリサイクルで、廃油から水分や混合物を除去し、重油を製造します。補助燃料化は、再生化が難しい溶剤系の廃油やペースト状の可燃物を特殊な加工によって、補助燃料としてリサイクルします。

ばいじん

ばいじんは、コンクリート固化やキレート剤による固化で処理されます。これには、ばいじんの飛散防止、有害物質を封じ込めるといったメリットがあります。他にも、融解処理してスラグ化して、土木資材や建設資材としてリサイクルという方法もあります。

汚泥

汚泥についても、脱水や乾燥によって混錬の処理を行い、セメント原料化によってリサイクルします。有機汚泥は発酵させ、堆肥として有効活用する方法もあります。

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