不用品回収
2021/8/10

増加する電子ゴミ!途上国で健康被害など悪影響も

人類にとって廃棄物による環境汚染は深刻な問題ではないでしょうか。廃棄物の中でも近年急激に増え、問題視されている電子ゴミですが、排出量が多いだけではなく、危険性があると注目されています。電子ゴミとはどのような廃棄物で、なぜ危険性があるのでしょうか。

また、電子ゴミを処分するだけで発展途上国を支援する方法もご紹介します。

増加し続ける電子ゴミ

電子ゴミとは、どのような廃棄物のことを指すのでしょうか。電子ゴミは、電子機器や家電製品といった廃棄物の総称です。海外では、E-waste(イーウェイスト)と呼ばれ、電子機器を意味するElectronicsと、無駄や廃棄物を意味するWasteを合わせた言葉です。具体的には、パソコンのキーボードやマウス、冷蔵庫、照明器具も含まれます。

電子ゴミは毎年、5,000万トン排出されている、と考えられています。回収されてリサイクルされる電子ゴミは、約2割にとどまり、このままでは2050年に年間排出量が1億2,000万トンに達するとも言われるほどです。

しかし、電子ゴミの中には、銅や金、アルミニウムといった価値のある素材が含まれています。そのため、すべての電子ゴミの価値は6兆円を超えると考えられ、ほとんどの国の国内総生産を上回るほどの額です。

電子ゴミの恐ろしさは健康被害も

電子ゴミが増えてしまうことがないよう、各国や企業に注意するよう呼びかけられています。電子ゴミはただ廃棄物が増えてしまう、という問題だけでなく、経済的な問題も関わっています。

それは、増える電子ゴミを処理する際の費用です。日本は廃棄物処理に、年間で約1兆8,000億円を負担し、それは税金によって賄われています。電子ゴミが増え続ければ、この負担もさらに大きくなると考えられるのです。

さらに、電子ゴミは鉛や水銀、カドミウムといった有害物質が含まれています。そのため、電子ゴミが増え、処理が困難な環境になってしまったら、人々の健康に悪影響を及ぼすことになるでしょう。

廃棄された電子ゴミが途上国に集中

実際に、電子ゴミが溢れてしまった環境で健康被害に遭っている人々がいます。

私たちが廃棄し、リサイクルされなかった電子ゴミがどこに向かうのかと言うと、発展途上国に行き着きます。バーゼル条約によって、先進国から運び込まれる廃棄物の量は削減されることになりましたが、電子ゴミは途上国に集中してしまっているのです。

しかし、途上国では電子ゴミに含まれた価値のある素材を売って生活を支えている人々がいます。中には劣悪な環境で、子どもも混じって作業することもあり、大変な問題となっているのです。

そのため、途上国では、有害物質によって喘息や気管支炎に悩まされ、最終的に命を落としてしまう人も少なくありません。電子ゴミは、私たち人間にとって、解決しなければならない問題だと言えるでしょう。

電子ゴミを減らして途上国を支援する

電子ゴミは生活する上で、必ず出てしまう廃棄物です。しかし、環境や途上国に負担をかけたくない、と考える人も少なくないでしょう。

そんなときは、不用品回収業者に電子ゴミの処分を依頼してみてください。不用品回収業者は、回収した電子ゴミをリサイクルやリユースに役立てます。

さらに、不用品回収サービス「もったいない運送」は、不用品を回収する度に、途上国の支援につながる仕組みとなっています。電子ゴミの処分に困っている、途上国の現状が気になる、という方は、ぜひ「もったいない運送」のサービスをご確認ください。

 

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