途上国の子どもたちは学校に行けない?貧困に影響する原因
日本では、子どもが小学校や中学校に通うことは当たり前、ということがほとんどです。しかし、発展途上国と言われる地域では、学校に行けない子どもたちが、数多く存在します。
発展途上国の子どもたちが学校に行けない理由とは、どういったところにあるのでしょうか。また、子どもたちが学校に行けないことで、どのような影響があるのか、確認してみましょう。
途上国では学校に行けない子どもが多い
この世界には、学校に行けない子供たちが約5,900万人もいると言われています。2018年時点で、学齢期にある子どもの約12人に1人が小学校に通えていません。
学校に通えない子どもたちの半数は、途上国が多くある、アフリカのサハラ以南に存在すると言われています。2000年以降は、南アジアを始めとし、多くの地域で教育改善が行われましたが、アフリカのサハラ以南では、いまだに多くの子どもたちが学校に通えずにいるのです。
学校に通えていない子どもたちは、いくつかのケースに該当します。以前は学校に通っていても退学してしまった。現在は学校に通っていないが、将来的に通う可能性はある。現在も未来も学校に通う予定がない。
途上国の子どもたちが学校に行けない理由とは、どういったところにあるのでしょうか。
途上国の子どもたちが学校に行けない原因
途上国の子どもたちが学校に行けない原因は、いつかあります。原因の中でも代表的なものをご紹介します。
近くに学校や先生が存在しない
まず、通える学校が近くに存在しないことが挙げられます。日本には学区というものがあり、住まいから近い学校に通いますが、途上国では学校の数が少ないために、遠すぎで通えないことがあるのです。
先生も十分に存在していないため、学校が機能していないという原因もあります。途上国では、先生を育てられない、給料が払えない、ということがあり、子どもたちは十分に教育を受けられなくなってしまいます。
学校よりも働く必要がある
途上国で暮らす人々は貧しい環境にあることがほとんどです。そのため、生活を維持するお金も十分ではなく、授業料や教科書代を払うことは難しくなってしまいます。
さらに、家計が厳しい状況であれば子どもも労働する必要があり、学校に行けないこともあります。また、弟や妹の面倒を見なければならないなど、生活が優先になっているのです。
戦争のため学校に行けない
途上国は、民族や宗教の問題、冷戦といった過去の問題が関係して、戦争が頻繁に発生します。そのため、学校が破壊されてしまう、避難しなければならない、という状況になってしまいます。少年兵として駆り出されることもあり、学校には行けなくなってしまうのです。
学校に行けないことで起こる問題
子どもたちが学校に行けないことは、多くの問題が発生することになります。学校に行けないことで起こる問題をご紹介します。
文字の読み書きや計算ができない
学校に行けないことは、文字の読み書きや計算ができなくなってしまいます。読み書きができないことは、本を読む、手紙を出すこともできません。さらに、薬の表示や危険地域の警告文も読めないため、危険な状況に陥ってしまうことも。
計算ができないことは、買い物の代金やお釣りの金額がわからず、騙されてしまうこともあります。
仕事が選べなくなってしまう
勉強ができないと、技術や能力が身に付かないため、安定した仕事に就くことができなくなります。報告書を読めない、作成ができない、となると苦しく危険な仕事を選ぶことになり、長く働けなくなってしまいます。
そうなると、貧困の連鎖から抜け出せなくなり、次の世代の子どもも同じ道をたどることになってしまうのです。
医療や社会的なサービスが受けられない
学校に行けず、知識を得られないと、さまざまな情報を得られなくなってしまいます。子どもにとって必要な予防接種の情報といった大事なことを把握できず、不利益や命の危険も関わってしまうのです。
他にも資料が読めずに、公共サービスを受けられないこと、選挙に投票できないといった問題も出てきてしまいます。
学校に行けない途上国の子どもたちを支援しよう
このように、途上国では学校に行けず、貧困から抜け出せない人々が多く存在します。私たちが、途上国の子どもたちを支援する方法はあるのでしょうか。
まず方法として挙げられるのは、寄付による支援です。さまざまな団体が途上国の支援のために、寄付を募っていますので、探してみるのもいいでしょう。
また、不用品回収サービス「もったいない運送」は、利用するだけで途上国の支援が可能です。もし、途上国の支援や手離したい不用品があれば、もったいない運送のサービスだけでも確認してみてください。