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2020/11/18

ゴミ屋敷になる原因とは?危険性や解決方法を知ろう

社会問題としてたびたび取り上げられるゴミ屋敷問題。テレビや人から聞くような話題だと思ったら、身近な人がゴミ屋敷の住人になってしまった…という日がいつか訪れるかもしれません。

そんなとき、ゴミ屋敷問題にどう向き合えばいいのでしょうか。ゴミ屋敷の原因や危険性、解決方法を考えてみましょう。

ゴミ屋敷の原因とは?心理状態や孤独が関係か

ゴミ屋敷は程度にもよりますが、日常では少し考えられない、ある種の極限状態だと言えます。そんな状況が作り出されるのは、何かしらの原因があるに違いありません。ゴミ屋敷になってしまう原因とは、どのような理由が考えられるのでしょう。

ゴミ屋敷を作ってしまう人の心理状態

ゴミ屋敷を作り出してしまう人は、どのような心理状態に陥っているのでしょうか。

人によって、考えや背景は異なるため、一概に言えることではありませんが、外の生活に疲れてしまった、という心理状態がゴミ屋敷につながってしまうことは少なくありません。

仕事や人間関係に疲れてしまい、あらゆることに対し無気力になってしまうと、ゴミを片付けることも忘れてしまいます。そんな状態が続けば、ゴミ屋敷になってしまうということです。

他にも「もったいない」という心理が強い場合も、ゴミ屋敷を作り出す例として多いケースです。過去に経済的に苦しんだ経験がある人に多く、ついものを捨てられなくなってしまいます。

また、家庭環境の悪化によって家そのものに執着がなくなってしまうパターンもあります。執着がないため、家を綺麗にする意識がなく、ゴミ屋敷を作り出してしまうのです。

ゴミを溜め込みやすい人の性格や特徴

もともとの性格がゴミ屋敷を作りやすい特徴を持っていることもあります。例えば、幼いころから片付けを教わることなく習慣が身に付かなかった人、何でも先延ばしにして掃除もいつまで経ってもやれない人などです。

他にも、ものを集めることが好きな人や、買い物依存症の人なども、ゴミ屋敷を作りやすい生活に陥りやすいと言えるでしょう。

高齢化や孤独がゴミ屋敷を作り出す

高齢化によるゴミ屋敷の増加も社会問題になっています。一人暮らしの高齢者は社会との関わりが極端に減ってしまい、多くのものに対して関心が薄れてしまうことから、部屋の片付けも興味がなくなってしまうのです。

また、高齢者は体力的にも片付けが困難になり、気付けばゴミが溜まっていた、ということもあります。孤独によるゴミ屋敷化は高齢者だけでなく、若い男女でも起こりうることです。

恋人や友人が少なくて寂しさを埋めるためにゴミ屋敷を作り出してしまう、仕事や恋愛に挫折してしまいセルフネグレクトの状態になってしまう…などが、ゴミ屋敷になってしまう原因と考えられるのです。

心の病がゴミ屋敷を作り出すことも

心の病によって、ゴミ屋敷を作り出してしまうこともあります。強迫性貯蔵症は必要以上にもの集め、捨てることに対し恐怖を抱きます。

他にも、統合失調症や認知症などゴミ屋敷を作り出してしまう病が存在します。

ゴミ屋敷の放置は危険?トラブル発生の恐れも

ゴミ屋敷の住人は、片付けを避ける傾向にあります。本人も居心地がいいのであれば、無理に片付けなくても…というわけにはいきません。

なぜなら、ゴミ屋敷を放っておくとたくさんのトラブルが発生してしまう恐れがあるからです。ゴミがあふれ出てしまうことがあれば、害虫や悪臭の発生によって、近隣の住人に迷惑をかけてしまうのは確実でしょう。さらに、溜め込まれたゴミに引火して、火事を引き起こしてしまう恐れもあります。周辺に燃え移ってしまったら、それこそ大惨事です。

これらのトラブルは家族や近隣住人だけでなく、行政を巻き込むこともあります。ゴミ屋敷によって大きなトラブルに発展してしまう前に、早めに片付けましょう。

ゴミ屋敷の解決法は?プロに頼む選択肢も

それでは、ゴミ屋敷を解決するには、どのような方法があるのでしょうか。ただ片付けてしまえばいい、という考えでは解決が難しいので、いくつかの選択肢を想定しながら取り組みましょう。

まずは住人への理解を示す

ゴミ屋敷の住人が身近な存在であったとしても、片付けを促すことや強制することは、決して効果的とは言えません。

ゴミ屋敷の住人は何かしらの背景があって、そのような状況に陥っているため、片付けを促されたり強制されたりすると、時には強く反発してしまうこともあります。>そのため、住人の心に寄り添うような対応が必要ですが、これも簡単ではありません。

難しい場合は心療内科やメンタルクリニックで専門家に相談も可能なので、まずは住人との関係が悪くならないよう、少しずつ心に寄り添っていきましょう。

片付けは1人や2人では難しい

住人が片付けを決心してくれたとしても、ゴミ屋敷は1人や2人で片付けられるものではありません。

家族や親戚、友人など多くの人に協力してもらって、片付けを進めることが一番です。しかし、ゴミ屋敷の問題は住人にとってデリケートな問題です。近しい人にこそ、ゴミ屋敷に住んでいたことを知られたくないこともあるでしょう。

軽蔑されてしまう。説教されてしまう。噂を広められてしまう。このようなリスクがあることを視野に入れた上で、協力できる人がいるのかどうか考えてみましょう。

片付けはプロに依頼する選択肢も

片付けの協力をお願いできなかったとしても、プロの業者にお願いするという選択肢もあります。自分たちで片付けるよりも金銭的なコストはかかってしまいますが、プロは効率よく的確に作業してくれるため、多くの手間を省いてくれます。

さらに、親戚や友人にもゴミ屋敷について知られるリスクも軽減できるため、余計な心配をすることも少なくなるでしょう。また、個人でゴミ屋敷を片付ける場合でも、部分的にプロにお願いすることも考えられます。

例えば、大きな雑貨や家電などの不用品が出た場合は、不用品回収業者に依頼すると大変便利です。リユースやリサイクル、寄付に繋がる不用品回収サービスをお探しなら、もったいない運送の利用をご検討ください。

ゴミ屋敷の片付けは、たくさんの時間を費やすことになりますので、それを避けるためにもプロへの依頼は常に選択肢に入れておきましょう。

 

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