社会問題
2024/11/8

宗教の種類を知りたい!文化や信仰の違いを簡単に解説

世界には様々な宗教がありますが、その違いや特徴を言える人は少ないのではないでしょうか。宗教の中には、実はルーツが同じだったり、神様に対する価値観が異なったり、それぞれ違った特徴があるのです。

今回は信仰している神様や宗教の種類、それぞれの歴史について紹介していきます。

宗教の種類!歴史や特徴をご紹介

今回、紹介する宗教はキリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教の5種類です。どれも一度は耳にしたことがある宗教かと思いますが、これを機会にそれぞれの歴史や特徴を理解してみましょう 。

キリスト教

キリスト教は紀元後30年頃に登場し、一神教で宗教人口は世界で最も多く、約23億人の信者がいる宗教です。ユダヤ教と同じルーツの宗教で、十字架に架けられて復帰したイエス・キリストこそが救世主だと言われ、イエス・キリストの死後に彼を信じる者が集まって生まれたのがキリスト教でした。

キリスト教は、ユダヤ教と同じ父なる天地創造の神、子なるイエス・キリスト、神秘的な力を持つ聖霊を信仰しています。また、厳格に規律を守り実践することが神への忠誠だというユダヤ教のルールから離れ、イエス・キリストの教えを記した新約聖書の教えを守っています。

聖地はイエス・キリストが地上で最後に過ごしたパレスチナのエルサレム。エルサレムのゴルゴタの丘の聖墳墓教会はイエス・キリストの墓があり、キリスト教の聖地として扱われています。

ユダヤ教

ユダヤ教は紀元前20世紀~15世紀に登場したイスラエルで生まれた宗教です。一神教で宗教人口は約1500万人。信仰する神はヤハウェとなりますが、その名を口にするのは畏れ多いとされ、「アドナイ(我が主)」と呼ばれています。

天地を創造した神がアダムとイブを創り、その子孫をユダヤ人として伝えているのがユダヤ教です。

ユダヤ教には、神が洪水を引き起こした際、人類を舟に乗せて救ったノアの箱舟が登場しますが、ノアの子孫のアブラハムがユダヤの父と呼ばれています。アブラハムは神と契約し、アブラハムの子孫にカナンの地を与えると約束しました。このカナンの地が現在のパレスチナです。

ユダヤ教は神の存在を信じ、神が与えた律法を守ることこそが神への忠誠であり、救済という考えを大切にしています。

聖地はパレスチナにあるエルサレム。エルサレムには、神殿を建て神がモーセに与えた律法を刻む石板を収めた「契約の櫃」を納めていました。現在は神殿の西側の石垣のみが残されており、この石垣がユダヤ教の聖地として崇められています。

イスラム教

イスラム教の起源は、7世紀の初め頃でメッカの商人であったムハンマドが、洞窟で瞑想中に天使を通じて神の啓示を受け、預言者となったところから始まりました。イスラム教の宗教人口は約18億人。世界で2番目に信者が多い宗教です。

信仰する神は唯一神アッラーですが、こちらは旧約聖書に出てくる創造神と同一と考えられています。つまり、イスラム教はユダヤ教・キリスト教と同じルーツの神を信仰している宗教なのです。

また、唯一神アッラーに服従・帰依する教えで、ムハンマドに啓示された神の言葉をまとめたコーランを啓典としています。聖地は、ムハンマドが生まれて預言者となったメッカ、ムハンマドが信者を率いて移り住んだメディナ、エルサレムと言われており、ムハンマドが天に上ったエルサレムなどがあります。

ヒンドゥー教

ヒンドゥー教は、紀元前2000年頃にヨーロッパの東端からアーリア人がインドに移入し、彼らの神々と土着の神々が混交した宗教と考えられ、明確な開祖はいません。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の一神教とは違い、様々な神を崇める多神教で宗教人口は約11億人います。

宇宙を創造したブラフマー、宇宙を維持するヴィシュヌ、破壊の神シヴァの三神は一体であるという考え方で、自らが信じる神を最高神と考えているのが特徴です。

ヒンドゥー教は、輪廻転生の思想があり、現世でのよい行いがよりよい来世を招くとされています。聖地がガンジス川にある宗教都市バラナシを始め、各神の御神体がある土地が聖地となります。

仏教

仏教は紀元前6~5世紀頃に、インドの釈迦族の王子シッダールタが出家し、ブッタとなり仏の悟りを開いた宗教です。宗教人口は5億人いると言われ、中国や日本、カンボジアなどに信者がいます。

仏教はブッタや観音菩薩などを信仰し、その宗派の開祖などを崇めています。仏教は、一切皆苦という人生は思い通りにならないという教えや、諸行無常というすべてはうつり変わるものなど、「三法印」「四聖諦」「八正道」といった基本的な教えを持っています。

聖地はブッタの生誕地や悟りを開いた土地などのインド四大聖地や、中国の天台山、日本の高野山金剛峯寺など、アジア各地にあります。

宗教の違いが争いを生むことも

人々を導き、道を示す宗教ですが、宗教の違いをきっかけに各地で争いが起こることもあります。中でも、パレスチナはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地があり、2000年近くものこの3つの宗教が聖地を巡って争ってきました。

パレスチナは2000年以上前ユダヤ人の王国がありましたが、2世紀前半にエルサレムはローマ帝国に征服されました。ローマ帝国によってパレスチナを追い出されたユダヤ人は、以降2000年もの間世界各地に離散しユダヤ人は迫害を受け続けてきました。

ユダヤ人が去った後、パレスチナは1000年以上アラブ人が住むエリアとなります。しかし、1948年にユダヤ人がイスラエルをパレスチナに建国したことをきっかけに、パレスチナを巡る第1次中東戦争が始まり、アラブ人は故郷と家を失いました。

70年以上経つ現在でも、母国に戻れず無国籍状態で難民生活を送るアラブ人たちは560万人いると言われています。

宗教の違いで苦しむような国をサポートするなら

宗教の違いが理由で紛争が起こり、故郷を離れて国外で難民生活を送る人々が大勢います。母国に戻ることができず過酷な貧困生活を送る人々へ私たちができることは多くはないかもしれません。しかし、そんな苦しい生活を余儀なくされた国や人々にできることがあります。

その方法の1つが「もったいない運送」の利用です。

もったいない運送は自宅やオフィスの不用品を回収するサービス。さらに、回収した不用品は、リユース・リサイクルし、売上の一部で水浄化剤を寄付するなど、以下の4つの社会貢献活動へとつながります。

  • リユース・リサイクルによる環境保全
  • 途上国での修理依頼による雇用創生
  • 途上国へ100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付
  • 国内の障がい者の雇用創生

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