ごみ問題とSDGsの関係は?解決すべき点と私たちにできること
私たちが生活する上で、必ず出てしまう「ごみ」は、あらゆる問題につながっています。そして、それらの問題を解決するためにも、意識すべきワードがSDGsです。
しかし、ごみがもたらす具体的な問題や、SDGsの意味を正しく理解していない方も少なくないでしょう。ごみ問題とSDGsの関係、具体的な例や問題点などをご紹介します。
SDGsとごみ問題の関係
最近よく耳にするSDGsというワード。何となく環境問題と関係し、ごみ問題と同時に語られるような気もしますが、実際はどういう意味なのでしょうか。
SDGsとは
SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年に国連で開催された「持続可能な開発サミット」で採択された世界共通の目標です。日本語で訳すとしたら「持続可能な開発目標」となります。
この世界には、環境問題や社会問題など、さまざまな解決すべき問題があります。SDGsは、それらの問題を2030年までに解決するため、17項目の目標と169個のターゲットを設定。国家から企業、個人まで世界全体で達成すべき問題となっています。
SDGsに掲げられた17の目標は以下の通りです。
- 1.貧困をなくそう
- 2.飢餓をゼロに
- 3.すべての人に健康と福祉を
- 4.質の高い教育をみんなに
- 5.ジェンダー平等を実現しよう
- 6.安全な水とトイレを世界中に
- 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 8.働きがいも経済成長も
- 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
- 10.人や国の不平等をなくそう
- 11.住み続けられるまちづくりを
- 12.つくる責任つかう責任
- 13.気候変動に具体的な対策を
- 14.海の豊かさを守ろう
- 15.陸の豊かさも守ろう
- 16.平和と公正をすべての人に
- 17.パートナーシップで目標を達成しよう
この目標の中に、特にごみ問題と強い関係がある項目があります。
SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」
ごみ問題に深い関わりがあるSDGsの目標は、目標12「つくる責任 つかう責任」です。SDGsの目標12は11のターゲットが設定されていますが、その中に以下のようなものがあります。
”2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。”
つまり、ごみを減らし、リサイクルやリユースを心がけよう、といった意味となります。他にもこちらの目標の中では、食糧廃棄の半減、資源の管理と効率化なども挙げられています。
SDGs達成を妨げるごみ問題とは
世界的な目標として作られたSDGsはごみ問題の解決も目指しています。実際にごみはどのような問題を生み出しているのでしょうか。
資源の問題
私たちが生活を送る上で必要とする、さまざまなものは、自然資源からつくられています。食べ物はもちろんのこと、家具や家電も自然の資源がもとになって作られたものです。しかし、その資源は無限ではなく、人間が活動すればするほど消費されてしまうため、私たちは持続可能な利用方法を考える必要があります。
地球温暖化現象の悪化
ごみを焼却する度に、二酸化炭素が排出されます。二酸化炭素は温室効果ガスの一種であり、排出されれば世界的な環境問題である、地球温暖化現象を悪化させることになります。地球温暖化現象は、作物不足や生態系の変化、異常気象と関係している、と考えられている問題です。
そのため、これが悪化しないよう、二酸化炭素を含む温室効果ガスの削減が求められています。
プラスチックごみによる海洋汚染
自然の力で分解されないプラスチックは、環境を汚染するものとして、大きな問題となっています。海に流れ着いたプラスチックを魚が誤飲(誤食)してしまい、命を落としてしまうことも少なくありません。
また、サイズが5ミリ以下となるマイクロプラスチックは、魚の体内に入り、生態系を通して人間の体内に入り込むことも懸念されます。マイクロプラスチックによる人体への影響は、はっきりとしていません。
最終処分場の限界
ごみは回収され、さまざまな処理を行われた後、最終処分場と呼ばれる場所へ行き着きます。
しかし、この最終処分場も無限に存在するものではありません。単純な土地の問題だけでなく、建設には周辺住民の理解も必要であり、新しくつくることも難易度が高いという問題があるからです。
そのため、最終処分場の限界が常に問題視されています。最終処分場がごみを受け入れられなくなってしまったら、私たちの生活は衛生を保てなくなってしまいます。これを防ぐためにも、ごみを削減する必要性があると言えるのです。
SDGs達成を目指す!ごみ問題に対してできること
SDGsの達成、環境問題のために、ごみを削減する必要がありますが、私たちが個人的に取り組めることはあるのでしょうか。
ごみの分別
個人的に取り組めるごみ削減としては、ごみの分別がまず挙げられるでしょう。
ごみを分別しないだけで、大きな影響はないだろうと思ってしまうかもしれません。しかし、ごみの分別が不十分であった場合、リサイクルに影響が出てしまいます。リサイクル作業中に不適切なものを取り出す必要性が発生してしまう、リサイクルの質が下がってしまうなど。資源を大切するためにも、ごみを分別する必要があるのです。
食品は食べきる・使い切る
食べられるはずの食品が捨てられてしまう、食品ロスの問題も解決が求められています。
世界中、すべての人が満足な食事をとっているわけではありません。しかも、貧困に苦しむ人がいる一方、多くの食品が破棄されている事実があります。
私たちにできることは、食品を無駄に買わないこと、食べ切る、使い切るなどが挙げられます。外食の際も食べ残しが出ないよう、注文しすぎなどに注意しましょう。
不用品はリユース
家電や家具など、不用品が出てしまった場合は、ただ捨ててしまうのではなく、リユースを検討しましょう。リサイクルショップに持ち込む、フリマアプリを利用する、買取サービスを利用するなど、リユースの方法はいくつもあります。不用品が次の持ち主に使われることによって、ごみの発生が抑制されます。
SDGs達成のためごみを削減するなら
ごみの削減に取り組み、SDGs達成に貢献したい、とお考えでしたら、もったいない運送のご利用を検討してください。
もったいない運送は、ごみの回収後、不用品をリユース・リサイクルに役立て、さらに4つの社会貢献につながる仕組みとなっています。4つの社会貢献とは、売上の一部で購入した水浄化剤を途上国に寄付、途上国の自立支援、障がい者の雇用創出、環境保全です。
ごみ削減に取り組みたい、という方は個人だけでなく、法人の方も協力させていただきます。まずはご相談からでも、ぜひご連絡ください。