ノートパソコンの捨て方は?処分方法と注意すべき2つのこと
ノートパソコンは何ごみ?適切な処分方法と処分前に注意すべき2つのこと
使わなくなったり、故障してしまったりしたノートパソコンを、処分する方法にお困りではありませんか?個人情報がつまったノートパソコンの捨て方を間違えると一大事!安全に手間なく処分するためには、どのようにしたらよいのでしょうか。今回は無料・有料の処分方法や、処分前の注意点をお伝えします。
ノートパソコンの捨て方は?適切な処分方法
ノートパソコンの捨て方には大きく分けて5つの方法があります。金属だからといって、燃えないごみに捨てることはできません。適切な処分方法を確認していきましょう。
自治体による回収
2013年4月に施行された「小型家電リサイクル法」にもとづき、ノートパソコンのような小型家電は、一部の自治体で回収ボックスによる回収を原則無料で行っています。
しかし、回収ボックスの投入口に入るサイズ(多くは30センチ×15センチまで)のノートパソコンのみが回収対象となります。
メーカーによる回収
2003年10月からは「資源有効利用促進法」に従って、ノートパソコンの製造業者には回収・資源化する義務が課せられています。回収方法は次の2つです。
- メーカーが指定する回収場所へユーザーが持ち込む
- メーカーの委託を受けた業者による個別の回収
このように回収されたノートパソコンは、適切にリサイクルされます。ノートパソコンにリサイクルマークが付いている場合は回収が無料となりますが、付いてない場合は有料となります。
買取サービスを利用
まだ使えるノートパソコンの場合、買取サービスを利用すればちょっとした収入になります。故障していても引き取ってくれるサービスもあるので、お得に処分できる方法です。
しかし、査定に時間がかかる場合や思ったような金額にならない場合もあります。お小遣いがほしい方、時間をかけられる方に合った処分方法と言えます。
知人に譲る・寄付する
まだ使えるノートパソコンは知人や家族に譲ることも検討しましょう。学生や社会人になりたての方にとって、ノートパソコンの購入は大きな出費。譲ることで喜ばれるかもしれません。
周りに必要としている人がいない場合は、寄付サービスを利用して寄付する方法もあります。サービスを通じて、ノートパソコンがほしいのに高くて手が出せない方の元へ渡り、勉強や仕事に役立てられるかもしれません。
不用品回収業者を利用
引っ越しや遺品整理などで、ノートパソコン以外の不用品も大量に出た場合、不用品回収業者の利用が便利です。トラックで回収しに来てくれるため、まとめて処分することが可能です。
回収には費用がかかりますが、連絡するだけで指定した日に回収してもらえるので、時間も手間もかかりません。子どもがいて片づけに時間をかけられない、仕事が忙しくて時間がないという方に適した処分方法です。
ノートパソコンを捨てるときの注意点
ノートパソコンの処分方法が決まっても、そのまますぐに処分してはいけません。大切な情報がつまったノートパソコンを捨てる前に、注意すべきポイントが2つあります。面倒に感じるかもしれませんが意外に簡単にできますので、情報を守る方法を知っておきましょう。
データの消去
写真や画像、メールデータ、大事な文書などを残したまま捨ててしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。捨てる前に必ずデータの消去を行いましょう。
ノートパソコンのごみ箱フォルダにデータを入れたり、初期化を行ったりしても、データを完全に消去することはできません。データ復旧ツールで復旧できる場合があるからです。家庭では次の2つの方法で消去が可能です。
- ノートパソコンの中にある記憶媒体(HDD・SSD)を物理的に破壊する
- データ消去用のソフトを使用してデータを削除する
データ消去用ソフトはインターネットからダウンロードして使用できるので(無料・有料あり)、個人での消去が可能です。
ノートパソコンが起動しない場合でも記憶媒体は故障していないため、上記の方法でデータの消去をしましょう。
データのバックアップ
新しいノートパソコンへ引き継ぎたいデータや、保存しておきたいデータがある場合は、データの消去よりも先にバックアップを取っておきましょう。バックアップとは、データの複製を作ることです。
DVD-RやUSBメモリなどの記憶媒体にデータを移すのみでバックアップが可能です。一部のデータだけでなく、現在のパソコン環境すべてのバックアップが必要な場合は、市販のソフトを使うと簡単です。DVD-RやUSBメモリではすべてのデータを移しきれないため、外付けのハードディスク(HDD) などを用意する必要があります。
処分前に知りたい!ノートパソコンのスペック
ノートパソコンを買取サービスで買取ってもらったり、人へ譲ったりする場合は、ノートパソコンのスペックを把握しておくと便利です。スペックとは性能のことを言います。
買取サービスでは、スペックを入力するとおおよその査定額が把握できる場合があります。譲る場合は、使用目的によって必要なスペックが異なるため、譲る相手に事前に伝えてあげると親切です。
把握しておくべきスペックと、調べ方を簡単に解説します。
画面のサイズと解像度
ノートパソコンの画面サイズはインチという単位で表します。インチ数は画面の対角線を測定すれば、次の計算式で簡単に求められます。
インチ数=画面の対角線の長さ(センチ)÷2.54センチ
また、解像度とは画像を表示する格子の細かさのことを言います。解像度が高いほど多くの格子で画像を表示するので、画像が鮮明になります。
Windows10の場合、次の方法で解像度を調べることができます。
- [スタート] > [設定] > [システム] > [ディスプレイ] の順に選択
- ディスプレイ画面の[ディスプレイの解像度] を確認する
MacOSの場合は、次の手順で確認が可能です。
- [Appleマーク]>[システム環境設定]>[ディスプレイ]の順に選択
- [内蔵ディスプレイ]画面の[ディスプレイ]タブを選択し[解像度]を確認する
CPUの性能
CPUとはパソコンの脳となる場所で、プログラムデータの処理を行っています。このスペックが高いほどパソコンの動作速度が速くなるため、パソコン選びには最も重視されるスペックの1つと言えます。
Windows10の場合は次の方法で調べられます。
- [スタート] > [設定] > [システム] の順に選択
- 左側メニューから[詳細情報]を選択し、[デバイスの仕様]のプロセッサ名を確認
MacOSの場合は、次のとおりです。
- [Appleマーク]>[このMacについて]を選択
- [概要]タブにて表示されるプロセッサ名を確認
メモリとストレージ
メモリとは、HDDなどから必要なデータを取り出し一時的に保存しておく場所のことです。メモリのデータがCPUによって処理されるので、メモリの容量が大きいほど処理の効率が高くなります。
メモリを確認する場合は、CPUを確認する場合と同様の画面を開き、それぞれ以下の項目を確認してください。
- Windows…実装RAM
- MacOS…メモリ
一方でストレージとはHDDやSSDなどの記憶媒体のことで、プログラムデータや画像データなどを長期的に保存しておく場所です。次の手順で確認していきましょう。
Windowsの場合は、次の手順で確認できます。
- [スタート] > [設定] > [システム] の順に選択
- 左側メニューから[記憶領域]または[ストレージ]を選択して確認
MacOSの場合は、次の手順で確認しましょう。
- [Appleマーク]>[このMacについて]を選択
- [ストレージ]タブを選択し確認
ノートパソコンを処分して社会貢献しよう
ノートパソコンは今回ご紹介した処分方法で処分すれば、「環境保全」という社会貢献につながります。しかし、「もったいない運送」を通じて寄付すれば、次の4つの社会貢献に参加できます。
- リユース・リサイクルによる環境保全
- 途上国での修理依頼による雇用創生
- 途上国へ100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付
- 国内の障がい者の雇用創生
あなたにとっては不要となったノートパソコンでも、必ず誰かの役に立ちます。
ご指定の場所までトラックが回収しに伺うので、ご近所・ご友人・自治会・職場の不用品もまとめて回収できます。手間なく簡単な処分が可能で、さまざまな社会貢献につながる取組みにあなたも参加してみませんか。