社会問題
2021/6/25

途上国の女の子が抱える問題とは?教育や結婚の不自由

発展途上国はさまざまな問題を抱えていますが、女の子はさらに不自由を強いられています。女の子に生まれた、というだけで多くの問題を抱えてしまうのです。

発展途上国の女の子は、どのような問題を抱えているのでしょうか。彼女たちが抱える問題と、その原因をご紹介します。

途上国の女の子が抱える問題とは?

発展途上の女の子が抱える問題は複数存在します。その中でも代表的なものを見てみましょう。

女の子の赤ちゃんは死亡率が高い

発展途上国では、男の子の赤ちゃんよりも、女の子の赤ちゃんの方が死亡率は高いと言われています。その理由は「女の子は稼ぎ手として期待できない」「結婚持参金が家計の負担になる」といった理由があり、中絶の対象になりがちなのです。そのため、病気になっても治療してもらえないケースもあり、5歳まで生きることが難しくなってしまいます。

軽んじられる女子教育

発展途上国は教育が行き渡らず、多くの問題を生み出していますが、女の子の場合はそれがさらに顕著です。なぜなら、男の子よりも女の子の方が、水汲みや食事の支度、兄弟の世話といった家事を優先させられてしまうからです。

貧しい家庭は教材費を支払うことも難しく、男の子よりも優先順位が低い女の子の教育は、後回しにされてしまいます。教育が不十分だと貧困の連鎖が続く原因にもなり、次世代の子どもにも影響してしまいます。

仕事の確保が難しい

教育を十分に受けられなかった女の子たちは、将来的に仕事を探すことも難しくなってしまいます。職業訓練や農業訓練も女性は受けられず、職を手にする機会が圧倒的に少ないのです。収入がないと家の中での立場が弱くなり、不自由な思いをする機会も増えてしまいます。

早すぎる結婚と妊娠

発展途上国には、古い慣習が残っている国も少なくありません。そんな慣習により、10代で結婚させられる女の子も珍しくないのです。それが教育の機会を奪ってしまうだけでなく、幼いうちに出産してしまうことで、命を落としてしまうこともあります。

また、戦争が起こる途上国では「兵士の妻」として女の子が誘拐されることもあり、人身取引の対象にもなってしまいます。

病気に感染する危険性が高い

教育を受けられなかった女の子は、エイズなどの感染症に関する知識が少ないことがほとんどです。収入が少ないことから性産業で働かざるを得ないこともあり、感染症の危険性も高くなります。また、新型コロナウイルスの感染も、途上国の女の子の犠牲を拡大させています。

投票や発言の権利

途上国の女性は、投票に行けず発言権もない、という状況が続いています。これは、読み書きができないことや、家の仕事から解放されないことが原因です。

そのため、女性は政治に参加することも難しく、政治家が誕生する可能性も低くなってしまいます。その結果、女性の立場が改善される政策も生まれず、不の連鎖が続くことになります。

途上国の女の子が自由を得るために

このように、発展途上国では女の子は多くの問題を抱え、不自由を強いられています。しかし、発展途上国の女の子が抱える問題が解決されることで、救われる命も多く、経済発展にもつながると言われています。そのため、多くの組織や団体が発展途上国に支援を行っています。

不用品回収サービス「もったいない運送」は、利用するだけで発展途上国の支援になります。もし、不用品が出て困っている、途上国の現状に興味がある、という場合は「もったいない運送」のサービス内容だけでも確認してみてください。

 

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