児童労働とは?子供たちが犠牲になる問題の解決法とは
世界には解決すべき問題がいくつもありますが、児童労働もその1つです。この世界の一員として、児童労働とはどのような問題で、解決には何が必要なのか知っておきたいところですよね。
そして、児童労働の問題に対して私たちにできることはあるのでしょうか。児童労働の問題や私たちにできることをご紹介します。
児童労働とは?子供が犠牲になる貧困の連鎖
児童労働とは、読んで字のごとく「子供が働くこと」ですが、どのような問題があるのでしょうか。
児童労働の定義は、国際労働機関の定義によると、15歳未満(途上国は14歳未満)という義務教育を受けるべき年齢の子供が大人と同じように働くこと、または18歳未満による危険で有害な労働、としています。
日本ではあまり問題として取り上げられることはありませんが、世界には有給無給に関わらず、さまざまな形態で働いている子供たちがいます。そのような子供たちは、世界に約1億5,200万人も存在すると言われているほど、決して少なくないのです。
児童労働の問題は、子供たちの権利と健全な発達を侵害し、貧困の連鎖を生みます。そして、その国の経済発展と社会安定を妨げる問題でもあるのです。ちなみに、毎年6月12日は児童労働反対世界デーが国際労働機関によって定められています。
途上国の児童労働は何が原因か
児童労働の問題が増加してしまう原因は、どういうところにあるのでしょうか。まず挙げられる原因は、やはり貧困が関わっています。
子供のころから肉体労働を行っていると、大人になり健康的な体を失ってしまった際、仕事を続けられなくなります。そこで、家計を支えるために子供の労働を必要とし、これが児童労働による貧困の悪循環となってしまうのです。
さらに、途上国では教育を重視しない価値観もあり、それが児童労働を生み出す原因になっています。ビジネスの面でも子供は安い労働力と捉えられ、雇用されています。そして、消費者が安いものを求めると、企業はコストの削減を努めます。
その対象となるのは原材料や労働者の給与となり、労働力が安価である途上国の子供たちが必要とされてしまうのです。
SDGsは途上国の児童労働を解決する?
このような児童労働を解決するために、さまざまな国際的な取り組みが行われています。2015年、国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は、2030年までに多くの問題を解決するための目標ですが、そこでも児童労働について触れられています。
児童労働の解決には、国内的な解決策と国際的な解決策が必要です。国内的の解決策は、法律の強化、児童労働に対する意識の向上、教育の改善と普及が挙げられます。
国際的な解決策は、国レベルのサポートが必要となります。児童労働の情報収集や調査、根本的な原因の見つけ出し、政策作成の協力、資金援助などがあるでしょう。
これらの取り組みによって、年々のように児童労働は減少していますが、SDGsが掲げる2030年までの根絶には到底及ばない状態です。
児童労働の問題に対して私たちができること
児童労働の解決は国際レベルで何十年も取り組まれています。一定の成果は見られるものの、根絶には至ることなく、まだ多くの人からの協力が必要です。
私たちにも児童労働の問題に対して何かできるのでしょうか。児童労働の問題は、国際機関だけでなく国際NGOも活動を行っています。そのような国際NGOに寄付するだけでも、私たちは児童労働の根絶に貢献できると言えるでしょう。
不用品回収サービス「もったいない運送」は、利用するだけで途上国の雇用創出につながります。これは児童労働の問題解決に貢献できると言えます。
不用品が多く出てしまった際などは、ぜひ「もったいない運送」の利用を検討してみてください。