社会問題
2024/9/11

水不足の原因とは?争いに発展する恐れがある問題を解説

水は私たちの生活に欠かせない大切な資源であり、飲料水や食料の生産、衛生管理など日常のあらゆる場面で重要な役割を果たしています。しかし、世界では水不足が深刻化している国が多く存在し、日常生活に大きな影響を与えています。

水不足の主な原因は、人口増加や産業発展、気候変動による水資源の供給が不足していることが挙げられます。

今回は、水不足がもたらす影響とその原因について解説し、生活に欠かせない水の重要性についてお伝えします。また、水不足に苦しむ国を支援するための方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

水不足の原因とは?3つの問題

水不足の原因には、主に人口増加と産業発展、気候変動、水資源の破壊の3つが挙げられます。これらがどのように影響しているのか解説します。

人口増加と産業発展

世界の人口は現在約80億人に到達し、2050年には100億人に迫ると予測されています。この急速な人口増加に伴い、必然的に水の供給も増加しています。

都市化や産業の発展により、水資源の消費量は急増しており、特に農業や工業における水の使用が大きな問題になっています。例えば、中国やインドでは、急速な工業化や都市化が進んでおり、農業用水や飲料水の確保が困難になっているのです。

気候変動

気候変動も水不足の大きな原因の1つです。地球温暖化により降水パターンが劇的に変わり、干ばつや洪水の頻度と強度が増していることも事実です。

例えば、アフリカのサハラ砂漠周辺では降水量が減少し、水源が枯渇する地域が増えています。さらに、南アジアのモンスーンも不安定になり、農作物の生産に大きく影響を与えています。

水資源を守るという意味でも、気候変動は人類にとって大きな課題と言えるでしょう。

水資源の破壊

人間の活動によって水資源そのものが破壊されるケースが増えていることも原因の1つです。河川の過剰利用や地下水の汲み上げ、森林伐採による水の循環の乱れが要因となっています。

例を挙げると、アラル海はかつて世界で4番目に大きい湖でしたが、用水を過剰に汲み取られたことによって、その面積は急速に縮小しました。これにより、周辺地域の生態系にも大きな影響を与え、多くの人々が生活の糧を失ったのです。

水不足が原因で争いが起こることも

水不足は、国際的な争いに発展することがあります。特にナイル川、インダス川、ヨルダン川では、水資源を巡る対立が深まっています。ここでは3つの事例を詳しく深掘りします。

ナイル川

ナイル川は、エジプトやスーダン、エチオピアなど複数の国を流れる重要な水源です。この地域では、ナイル川の水を巡る争いが長年続いています。特に近年では、エチオピアが建設を進めている「グランド・エチオピアン・ルネサンス・ダム(GERD)」の建設をめぐり、対立が激化しています。

エチオピアは、このダムを発電や灌漑のために利用する計画ですが、下流のエジプトとスーダンは水の流量が減少し、自国の農業や飲料水に影響を及ぼすことを懸念しています。
この問題は、外交交渉などを通じて解決を目指しているものの、依然として対立が続いています。

インダス川

インダス川は、インドとパキスタンの間を流れる重要な水源です。この川の水は両国にとって生命線であり、農業や生活に欠かせないものです。インダス川の水配分を定めたインダス水協定は1960年に締結されましたが、気候変動や人口増加による水不足が深刻化する中で、両国間の緊張が再び高まっています。

特に、ダムの建設や水の利用に関する問題が争点となり、地域の安定に対するリスクが増しています。しかし、国際的な仲裁や協定の見直しを通じて、平和な解決が模索されています。

ヨルダン川

ヨルダン川は、中東のイスラエル、ヨルダン、パレスチナ自治区を流れる重要な河川です。この地域はもともと乾燥しており、水資源の確保が長年の課題となっています。特に、イスラエルとパレスチナ自治区の間では、水の利用を巡る対立が続いています。

イスラエルは高度な技術を使って、水の再利用や海水淡水化を進めています。しかし、パレスチナ自治区では、水資源が限られており生活用水や農業用水の確保が困難になっています。このように、不均衡が地域の対立を激化させているのです。

水不足が原因で苦しむ国を支援するには

世界では、水不足が原因で多くの人が不安な日々を送っている状況にあります。このように水不足に苦しむ国を支援する方法の1つに、「不用品を寄付する」という手段があることをご存じですか?

「もったいない運送」では、自宅やオフィスなどで出た家電、キッチン用品、ホビー用品など軽トラック1台分の不用品を回収するサービスをおこなっています。

回収させていただいた不用品は、リユースやリサイクルを通じて次の4つの社会貢献へとつながります。

  • リユース・リサイクルによる環境保全
  • 途上国での修理依頼による雇用創生
  • 途上国へ100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付
  • 国内の障がい者の雇用創生

「もったいない運送」は自宅だけでなく、オフィスや店舗から出た不用品を「送料のみ」で回収することができるので、廃棄コストを削減しながらごみを減らすことに貢献できます。

身近にある不用品は、世界に目を向けると大切な資源です。「不用品を片付けたい」そんなときは、ぜひ「もったいない運送」をご利用ください。

 

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