社会問題
2024/7/16

難民問題の原因とは?紛争など増加理由と世界の現状を解説

この世界にはさまざまな事情によって母国から離れる「難民」と呼ばれる人々が存在します。日本で暮らしていると、難民の存在を意識することはほとんどないかもしれません。しかし、難民は世界的な問題であり、解決が求められています。

それでは、難民はなぜ発生してしまうのでしょうか。難民問題の原因をご紹介します。

難民問題とは?世界の現状

難民とは、1951年の国際連合全権委員会議によって採択された「難民の地位に関する条約」によると「紛争や内戦によって迫害を受けた、もしくは受ける恐れがあり、命の危険から他国に逃れた人々」と定義されています。他にも、政治的な迫害、武力紛争によって強制立ち退き、自然災害などから自宅に住めず、遠方で避難生活を余儀なくされている人々を国内避難民と言います。

2023年6月、UNHCR本部が発表した年間統計報告書「グローバル・トレンズ・レポート 2022」によると、2022年末の時点で紛争や迫害により故郷を追われた人の数は1億840万人。これは、全世界人口の1%以上が故郷を追われている状況と言えます。また、難民のうち40%が子ども。2018~2022年の間、難民として生まれた子どもの数は、年間平均で38万5,000人に達します。

このように、多くの人が明日の生活も危うい状態に陥っている状況であるため、難民問題は解決すべき世界的な課題として、注目されているのです。

参考:UNHCR Global Trends Report 2022

難民問題の原因は?

それでは、難民問題はどういった原因で起こってしまうのでしょうか。

難民問題の原因は、その定義にあるように戦争や紛争、クーデター、自然災害が挙げられます。特に紛争は現在も継続して起こっている地域も多く、難民は増え続けている状況です。

自然災害に関しても、世界中で相次ぐ異常気象によって、故郷を追われてしまう人は少なくありません。例えば、異常気象による深刻な干ばつが起こると、人々は水を確保できず、避難を迫られてしまいます。しかしながら、水を始めとする資源は非常に重要であり、その確保が原因で争いに発展することも否めません。

他にも、異常な豪雨や砂漠化、海面上昇といった自然災害によって、難民が発生するケースも挙げられます。

難難民が多い国はどこ?それぞれの原因

次は具体的に難民が発生している国をご紹介します。

シリア

シリアは2011年の「アラブの春」と呼ばれる中東の民主化運動が広がったことで、反政府勢力との内戦に発展。その影響で数千万の命が奪われ、約670万人が難民となって国外へ避難することになってしまいました。

2020年3月、ロシア軍とトルコ軍が主導し、停戦合意が結ばれましたが、その後も戦闘行為が続いていることから、現在も危険な状態と考えられています。

アフガニスタン

アフガニスタンは、1979年のソ連軍による侵攻以来、40年以上も混乱状態が続いています。さらに2001年のアメリカ同時多発テロの影響で、再び難民が増加。これは世界でも珍しいほど長く混乱状態が続いているケースです。

ウクライナ

2014年のロシア侵攻によるクリミア併合が影響し、多くの難民が発生。さらに、2022年2月の軍事行動開始によって、ウクライナからさらなる難民が発生し、その数は約570万人と言われています。

これはシリアに続いて、世界で2番目に多い難民の数で、問題の収束も兆しも見えないことから、今後の動きが注目されています。

困っている国を支援する方法として

このように、難民問題は各地で起こり、多くの人が安心できない日々を送っている状況です。また、この世界が抱える問題は難民の存在だけでなく、貧困や資源不足など数々あります。

そんな地域に対し、私たちができることは決して多くはありません。しかし、意外な方法で困っている国を支援できるサービスが「もったいない運送」です。

もったいない運送は自宅やオフィスなどで出た不用品を回収するサービスをおこなっており、回収した不用品はリユース・リサイクルされます。さらに、利用されるたびに水浄化剤寄付をはじめとする以下の4つの社会貢献活動へとつながります。

  • リユース・リサイクルによる環境保全
  • 途上国での修理依頼による雇用創生
  • 途上国へ100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付
  • 国内の障がい者の雇用創生

引っ越しや大掃除で出た不用品を片付けたい。世界の困っている人を何かしらの形で支援したい。そんなときは、ぜひもったいない運送をご利用ください。

 

Share